たりぃさんの山旅

山旅を愛するたりぃさんが超軽量の道具とデジタルガジェットを使って奥深い山域を旅します

suunto 5 peak とTATTAをsuunto appから連携する

今年のVirtual UTMF2022でも採用され、他のマラソン大会でも必須となることが多くなった、GPSログ連動アプリのTATTAですが、公式にはsuuntoとの連携ができるとはどこにも書いていない状況です。

そこで、連携する方法をまとめておきます。

ググると、Staravaを始めとして複雑な連携をしないといけないと書いてあり、ビビリながらもいろいろ試してみましたが、最終的には以下の2つのみで連携できました。※iOSのみですのであしからず。Androidは調べてません

1)suunto appからヘルスケアアプリへ連携する

2)TATTAへ連携する

これだけで連携完了です。超簡単。Strava経由だと色々面倒になるのでこちらの方法がオススメです。具体的な設定方法は下の方に載せておきました。

ただし連携のデメリットもあるので注意が必要です。

デメリットその1:トレイルランニングの記録は連携されない

suuntoのスポーツモードで「トレイルランニング」で登録すると、TATTAには連携されません。TATTAはあくまでマラソン・プラットフォームだからなのか真相はわかりませんが、必ずスポーツモードを「ランニング」で登録する必要があります。そうしないとあとから記録を変更してもTATTAには連携されず、走った記録として認定されることはありません。せっかく走ったのに記録がない!!テストでそれが判別できて良かったのでシェアします。

対策としては、スポーツモードを「ランニング」で起動してトレイルランニングをするしかありません。幸い、suunto 5 peakにはウオッチフェイスを無限にカスタマイズできる機能がありますので、それを活用してトレランで必要な高度やウェイポイントまでの残り距離、などのフェイスを追加しておけばOKです。

ランニングの時はペースと心拍メインで、トレイルランニングの時は高度や距離メインで心拍管理すれば、いつでもどんな路面でもボタン一つで切り替えできて、むしろこっちのほうが便利なぐらいです。ついでに現在時刻と距離とステップ数を表示できるウォーキング用のフェイスを追加してもいいかもしれません。

ウォッチフェイスの詳しいカスタマイズ方法は、下記の過去の記事「suunto 5 peakをトレイルランで使う!」をぜひ参照にしてください。

さて、具体的な設定は以下です。

1)suunto appからヘルスケアアプリへ連携する

Suunto App」をタップ、「プロフィール」から「設定」をクリック。少し下にある「Appleヘルスケアに保存」をオン。これだけです。

心配な方は念のためAppleヘルスケアアプリで確認してもOKです。

2)TATTAへ連携する

次にTATTAアプリを起動し、左上の自分の顔をタップし、更に右上の「設定」をクリックします。そうすると以下の画面が出るので、「HealthKit」で連携します。設定は以上で完了です。素晴らしく簡単だけど、行き着くのが少しわかりにくいし、正式サポートでないのでなんとも言えない気持ちではありますが、他のアプリ経由に比べればAppleヘルスケアサービスが無くなるリスクは少ないと思われますので手堅い方法で良いなと個人的には思っています。

実際にsuunto 5 peakで記録すると、ほぼリアルタイムに以下のようにTATTAに連携されます。ただし先に書いたデメリットの通り、「トレイルランニング」は出ずに、「ランニング」と「ウォーキング」のみ連携されます。下の走っているアイコンと、歩いているアイコンがそれです。

そしてVirtual UTMFなどのバーチャルイベントは一番下の「イベント」アイコンから「参加履歴」タブをタップすることで、該当のイベントを確認でき、大体一日一回(?)ぐらいの時間が立つと黄色い文字が連携された合計距離として表示されます。

ここから先はIT屋としての単なる感想ですので、好きな方のみお読みください。

「最終更新日時」の表示とか「今すぐ更新」ボタンなどがなく、裏のサーバーで一括バッチ処理してるっぽい連携なので、とにかく待つしかない仕様になってます。ある意味潔くてシンプルで嫌いじゃない。

メニューも下にアイコンでメニュー第一階層があるのに、第二階層のタブが上に出てきたり、ホームという概念がなかったり、ブレッドクラムもなく選択中の色が青背景に白抜きアイコンだったり真っ黒な極細アンダーラインだったり、左右にスワイプするとタブが動くことがあったり表示期間/コンテンツが動いたりして、いろいろ謎の多いUI/UXですけど、まあ、なんとか連携したら、あとは全自動連携なのでもう触ることはないです。それにしても使いにくい原因を考察してみると、UX/UIデザイナーのセンスがないのか、デザイナーの技術がないのか、もしかしたらデザイナーがいなくてプログラマに丸投げなのか、のいずれかと想像しますが、UX/UIデザインは重要です。色とか先の太さとかに体系的科学的意味をしっかり持たせないと使いやすくなんてならないよ。しかしながら、ヘルプデスクは結構優秀だったので、そちらでカバーするモデルなのかな。わざわざ使いにくいものを作りサポートでカバーしてサポート収益を向上させる。ビルが考え出したこのすばらしいビジネスモデルは、業界に深く根付いていますね♪

それでは楽しいランニングライフをsuunto 5 peakと共に♪

suunto 5 peakをトレイルランで使う - Turn by Turn Navigation(交差点誘導ナビ)

Turn by Turn Navigation(交差点誘導ナビ)とは?

いわゆる、音と矢印で曲がるべき方向を案内してくれるシステムで、アメリカのカーナビなどではメジャーな方式です。日本の道ではアメリカの道のように碁盤の目にはなっていないことの方が多いため、日本のカーナビではメジャーではありません。そもそも日本語訳も適切なものがないのですが、ここでは動作イメージを表して「交差点誘導ナビ」と表記しました。

Turn by Turn Navigationをトレイルランで使うとどういうイメージ?

都市部の舗装路を走るランニングであれば曲がり角はある程度明確ですが、トレイルランのように直角でない曲がり角や、複数の道がある場合、登っている場合などはどうでしょう。それに地形が見えない中で果たしてどの程度使えるのか。興味津々です!

suuntoのパートナーアプリはたくさんある

suuntoにはパートナーアプリがたくさんあり、クラウドサービス上でデータ連携ができるのですが、suunto appに登録すると無料で使えるクーポンが山のように送られてくるので、実質、Stravaを始めとする世界中のスポーツ分析系アプリや地図系アプリが無料で使いまくれるのです。夢のような実際の話で感動しました。ですが、英語が読めないとなんだかわかりにくいのが多いのも事実。日本語訳がいまいちわかりにくいものもあり、少し取っ掛かりの難易度は高いかもしれません。Windowsの代わりにLinux使おうとしたときと同じような感じ。まあ、慣れれば問題はありません。早速見ていきましょう。

suunto appにサインアップすると、「バリューパックはこちら」というメールが送られてきて、たくさんの無料クーポンコードが記載されています。

StravaやReliveなどのメジャーアプリも入っています。

Turn by Turn Navigationを実現するパートナーアプリkomoot

バリューパックのパートナーアプリ一覧を見ていると、その中に、Turn by Turn Navigation(音で方向指示をしてくれる機能)が使えるkomootというアプリがあり、無料クーポンが2つももらえます。これはリージョンバンドル(地域の地図)が2つ無料のようです。

早速iPadAPP Storeからダウンロードして登録。最初ドイツ語だったので少しビビりましたが、英語表記を選べるので大丈夫です。まあ、今どき翻訳機にかけても良いし、そもそも翻訳しなくても、やりたいことは単純なので、だいたい想像できると思います。

suuntoのホームページには「トレイルランニングも簡単にナビゲートできる」と書いてあります。本当かな?グラベルライドとあるし画像もどう見てもマウンテンバイクなので、期待値はますます高まります。マウンテンバイクで行けるのなら、それより遅いトレイルランニングならもっと使えるよね!

このようなウォッチ画面になるみたい。ちょっとダサいかな?矢印がなくて「右」って。。。「左」と区別はつくのかな?黒と青の色は変わるのかな?音とバイブが右と左で変わるのかな?鋭角や鈍角や複数の道の場合、どう表示されるのかな?いろいろ判別方法の体験を想像してしまいます。こういうのはUX/CXが一番肝心ですからね。

komootの設定方法は簡単

設定の手順はとても簡単です。スマホkomootアプリから設定したいコースのGPXファイルをインポートし、saveするだけで、turn by turn navigationが使えるようになったルートデータを生成でき、それが自動的にsuunto appに同期されます。

そしてsuunto appを開いて「ウオッチで使用する」と共に新しく表示されるようになった「Turn by Turn Navigationを使用する」ボタンをポチッと押すだけsuunto 5 peak上で選べるようになり、スタートを押すだけでturn by turn navigationができてしまいます。

以下、具体的な設定方法です。

komootアプリの設定

まず最初はリージョン地図を選択。私はKantoとTokyoを選びましたが、最初から一つ無料なので、合計3つ選べるようです。TokyoはKantoに入っているなぁと後で思ったけど、一度選ぶともうリリースできないので、致し方なく。まあ使えるようなら購入するでも良いですしね。この作業は一回だけです。

suunto appと同じように、OneDriveからGPXファイルをインポートして進めると、このような「ルーティングの課題解決」なる画面が出てきて、GPXファイルの通りにするか、komootが自動的に別の最適なルートに設定し直すかを聞いてきます。試しに後者を選んで見たら、山道は入っていないところが多いようで、かなりグチャグチャな遠回りになってしまったので、改めて前者のOriginal Routeを選択しました。

それでOriginal Routeを選択すると、自動的に曲がり角が設定されて黒丸の番号が付与されます。合っているのか微妙だなぁというのが正直なところ。。明らかに知っている曲がり角にはないし、どう見ても数が少ない。おそらく、手動で補正すると良いのだろうけど、そんなめんどくさいことができないぐらい曲がり角あるし、この彩の国コースなら曲がり角を知っているけど、そもそも知らないトレイルの曲がり角を設定するのは、この地図からは無理です。なので、自動生成のまま保存します。

suunto appの設定

さて、komootでルートを保存すると、すでに同期設定がされているsuunto appにクライド間で同期されます。何も操作は必要ありません。

また、私の場合、iPadのkomootで保存し、ウォッチとの同期設定がしてあるiPhonesuunto appから開いていますが、開いたらもう同期されています。

そして、上記の画面にあるように、これまでなかった「ターンバイターンガイダンス」という項目が増えていますので、このボタンをポチッと押して緑色にして、「ウォッチで使用」もポチッと押します。これだけで時計に同期されます。素晴らしく簡単ですねぇ。

実際にトレイルランで使ってみたときの画面!

で、早速スタート。答えはこれです!ガーン!

まさかの、右と左が同じ画面、色、音、そしてバイブです。ブーっと一回バイブがなるだけ(音を出しても一種類)で、この画面が出るだけ。約5秒表示されますが、その後消えたら、もう見ることはできません。ヲイヲイ、肝心の右か左かの文字が小さすぎて見えんわ。。それに、なんのためのOLED画面採用なんだか。青一色だけの仕様ってあり得ない。。。右が青でバイブ1回、左が赤でバイブ2回、事前警告30m前で通知し、直前3mになったらバイブ3回。文字をなくして大きく色付き矢印をつける。それで良くないですか?


ちなみに、たまにこんなのも出ます。分岐点ってどんな分岐点??右と何が違うのか?判断できます??(ちなみにただの右方面の道でした)

他にも文字がいろいろ出ますが、走りながら見れません。見えてもどうすれば良いのか瞬時にわかりません。

もう一点、POI(Point of Interest:目標物設定)も全く同じデザインで出てくるので、「川」とか「公園」とかも表示されて、一緒に設定してしまうとかなり見にくくなります。

 

その他、使った感想を書いておきます。
・そもそもバイブがなった瞬間に、そこに道が見えない場合があり、あとどのぐらい走ると分岐があるのか不明なときが多かった
・バイブがなったときに、すぐ右に道があることもあり、その場合、急ブレーキをかけるか、「あれ?もう一つ先かなぁ」と進んでしまい戻る羽目になることもしばしば発生

・バイブがなったとき、緩やかに右の道と、右90度の道があった場合、どっちの右かが判断できず、結局iPhoneを取り出して山地図を確認することに。。。

・バイブがなって道がないので走り続けても、全然右の道が出てこないときがあった。

・右って表示されてるけど、どう見ても左にしか道がない時があった。

・明らかに曲がり道なのに案内がない。不安になる。。。ターンバイターンナビゲーションがあるからと安心して地図も地形も頭に入っていない。だからiPhone取り出して山地図見ても、いつもよりも状況判断が瞬時にできなくなっている。。。

・ブーっとなると、いちいちウォッチ見てブレッドクラム画面を確認するから、路面や地形を見てない時間が増えて、ちょっといつもよりもスピードが遅い。。

まとめ

・ターンバイターンナビゲーションを使うまでの設定はすごく簡単

・肝心の確認画面デザインは残念ながら一種類で、右なのか左なのか、ウオッチ眺めるだけではわからない場合が多い

・地形が出ないから、このウオッチだけを走りながら見て正しい道を判断するのが困難

・結局iPhone山地図アプリと併用は必須

・逸脱アラート(50m)の前に分岐点で気がつけるかなと思ったけど、分岐点を正確にkomootで記録すれば可能となるかもしれないが、膨大な設定時間が必要

・豪雨でiPhoneが出せないときには分岐点が確認できるが、そもそも豪雨時にナビに頼っていて頭に地図が入っていないとしたら、それは生きて帰れないかもしれないことを意味すると思われます

今後の展望

ということで、今のところは活用は難しいと思いました。でもターンバイターンナビは正確性が増せば使いようはあるので、以下の2つを試してみたいと思います。

1)komootアプリで本当に必要な分岐アラートだけを手動設定する。ただしこれは本当に必要な分岐の場所を正確に把握している場合のみ有効なので、把握した時点で頭に入るから、あまり意味がない気がします。

2)スマホのスーパー地形アプリにも「ルートナビ」機能があるので試してみる。同じように手動設定するならば、豊富な見やすい地図が選べるカシミール3Dベースのスーパー地形の方が使いやすいと思ってるので、こちらでも試してみます。

 

suunto 5 peakをトレイルランで使う - ルートナビゲーション

suunto 5 peakにはGPSとルート情報を元にしたNavigationシステムがついています。これを、トレイルランでよくありがちな、高低差があり、進むべき道が明確でなく、グネグネしているところで使えるのか検証してみました。

suunto 5 peakのルートナビゲーション

ナビゲーションを開始する

ナビゲーションの開始方法は、以前書いたこの記事を参考にしてください。

ナビゲーション中にルートを外れたところの表示

このように中心地からハズレた場合、ルートが中心地を通っておらず、別の右側の道であったことがわかります。しかしアラームはならず。。これは仕様上100m逸脱しないとアラームがならず、このときは43mだったからです。

ルートを外れたところでスマホを取り出しスーパー地形で確認してみる

同じ場所をスーパー地形アプリで確認すると、43m逸脱していた事がわかります。スーパー地形は太い濃い赤色で逸脱線を表示してくれるので、パッと見てどの方向へどのぐらい戻るべきかが一瞬でわかります。また、自分の向かっている方向もわかり、逸脱距離も正確にわかる(43m)のです。GPSの受信状況によって左右されるGPS精度もわかります。

スーパー地形の優秀な表示に比べると、suunto 5 peakの表示は一目ではわからない感じになっています。

なお、比較のため、山地図を表示しない状態でスクショしています。

登山道を外れて根っこだらけの尾根道に入っていくシーン

登山道は大きく右にカーブして下っていきますが、実は尾根道をまっすぐ行く、この根っこだらけの道が正解なのですが、こういう道はトレランのレースでは結構あることですよね。しかしテープも見つからず、気持ちよく走って通過してしまいました(^^;

下りを50m降ったところでスーパー地形が逸脱アラートを出してくれて、泣く泣く登り返して復帰しました(スーパー地形の逸脱アラートは10m/20m/50m/100m/200m...と設定できます)

suunto 5 peakだと100m下らないと逸脱アラート(オフルートと表示されます)が出ないので、更に下っていたところでした。

簡易表示だと迷ってしまった分岐路のケース

ここは、崖上に左にカーブして登りその後右に進むのが正解なのですが、進行方向矢印は、緩やかに右カーブ表示になっていました。

写真に写っていない右手には別の作業道があり、当初そこに入ってしまい(ブレッドクラムが表示されていますよね)、その後は、左にあるダブルトラックに入ってしまい(これもブレッドクラムが表示されてます)、こういうシーンではやはり標高のわかる地形図が表示されるナビでないとすぐに確定するのが難しいですね。わからない場合はすぐに地形図!やっぱり山は地形を読むのが第一です。

 

suunto 5 peakの基本性能

気圧計がないsuunto 5 peakのGPS高度計精度はどうなのか

飯能アルプス天覚山の北にある大高山493mでの実測値は497m。わずか4mの誤差ですよ。素晴らしい精度です。もはや気圧計GPSよりも精度が高い状況になっています。この精度を可能にしているのは日本上空真上に位置する準天頂衛星システム「みちびき」のおかげですね。みちびきは一般的にはGPS信号を補足し易くするシステムと理解されていますが、何がすごいかといえばその精度で、理屈では2m程度の垂直誤差に収まるし、更に性能的にはCM級の精度も可能とする能力を持っていて、将来、航空機やドローンなどを正確に運用するための仕組みも用意されています。

さらに、補正のために必要な高精度なジオイド高モデルが国土地理院によって2024年までに整備されるので、非常に楽しみです。もう、GPS高度計は気圧高度計に劣るから信用できない、という認識は技術革新によって完全に過去の産物になりつつあるのです。

高度グラフを表示して、どのぐらい登ってきたのかを可視化する

山頂まで700mアップ。今何メートル?そして残りは?頑張ってきた自分の現在地を知ることで、残りの登りのペース配分を調整し、行けるという安心材料を手に入れることでモチベーションになることが多く、僕がCASIO PROTREK PRT-30を愛用してきた最大の理由です。

だいたい停止後15秒前後で標高数値が安定するので、概ね衛星経由の遅延時間と言われる10数秒という数字とあっています。斜度にもよりますが、10数秒ですと10-20m程度の誤差と思いますので、問題ないですね。

GPS高度計によって測定したものをグラフ表示にする方法は以下の記事を参考にしてください。

標高ナビゲーションでルート全体の地形を把握することができる

suunto 5 peakには、標高ナビゲーションという面白い機能があります

ナビを始めると自動的に表示に加わるこの青い標高図ですが、上が現在標高、グラフが予め読み込んだルートの標高図、縦棒が引いてあるところが現在地と左側が進んできた標高図です。

そして一番下の数値が残り累積標高差です!これがすごい。右のボタンで残り累積標高差を登りか下りに変更できます。この写真は登りの残り累積標高差です。これから向かう彩の国トレイルランニング100mile&100kmのSouth1コースを出発した際に、累積標高差(登り)が残り2,581mであることがわかります。登っていくと数値がどんどん減少していくのがわかるし、どんな登り下りがあるのかがわかるのは、残りの体力をどこに使うのかを知るのにものすごく重要なことで、完走を目指すためには最も重要な機能といっても過言ではありません。従来は印刷した標高図で把握してましたが、これからは時計一つで把握できてしまいます。いやー、ダメ人間になりそうなぐらいに便利ですよ、これは。

こちらが今回試走した彩の国トレイルランニングのSouth1のコース。きつさ半端なく、天覚山と竹寺以外は登山者もいない山域。でもなぜか走り終わったあとは爽快感がハンバない。いつ行っても、冒険心を掻き立て、作戦変更を求められ、己の限界というものを常に意識させられる♪

Suunto 5 PeakのNavigationまとめ

今回本格的なトレラン的グネグネ道で使用した感想としてですが、最低限、現在地がルートから外れているかどうかはなんとなくわかりますが、道案内として単体で使えるのかというと微妙でした。

逸脱アラートが25-50mぐらいで出るようにカスタムできれば良いのですが、そうでないならTurn by Turn Navigation(進行方向指示ナビ)が利用できないと道案内としては微妙ですね。

実態

よって、このようにsuunto 5 peakを見て、あ、外れてる、とおもったらスマホを取り出してスーパー地形で、地形や逸脱距離/方向を確認するのが今の使い方です。

でも実はあるんですTurn by Turn Navigationが。これは別記事で書いたので紹介します。

いいところ

・ルートが現在地にあるのかないのかはわかる(外れたらわかる)

スマホを取り出さなくても、腕を前方に伸ばすだけでルート外れが確認できる

微妙なところ

・結局、スマホでスーパー地形を見て判断せざるを得ないことがしばしばある

スマホバッテリーの節約になるとは思うけど、コネクテッドGPSを使っているせいか、スーパー地形利用時のバッテリーの減りが約2倍になる(画面表示が減るので全体としては持ちます)

・100mルートから逸脱しないとアラームがならない固定距離仕様なので、100mも下ったり登ったりしているトレイルランではおそすぎる。25-50mぐらいでアラートしてくれないともう戻りたくないぐらい下ってしまっている

・行くべき方向に白い矢印が出るが、矢印が最大2つしかでず、要約されてしまうため、左に曲がってすぐに右に曲がるような道は、右だけになってしまい、複数の鈍角の分岐道などでは選べないことが多い(結局スーパー地形を取り出す)

・地形表示がないので、尾根を通るのか下るのか登るのかが不明で、ルートが正しそうかどうかが走りながら判断はできない

suunto 5 peak カラーバリエーション

バンドとともに、本体もいろんな色が楽しめるのがsuuntoのいいところ。

軽量な冒険用時計 suunto 5 peak が届きました!

おととい発売のsuunto 5 peakが届きました‼️😆
素晴らしいフィンランド老舗ブランド謹製のスポーツ時計。北欧デザインに早速浸っています。

早速セットアップしてみました。明日は山で走ってみます😊

シンプルでワクワクするパッケージ

外観

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シンプルな箱で届きました。Garmin vivomove styleとほぼ同じな感じです。

内箱

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中の箱のデザインが面白い。なぜこの形なのだろうか。取りやすいから?

マニュアルは不要

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中箱の中身はマニュアル。文字印刷のマニュアルは、どうせ字が小さくて見えないので不要なのですが、Kiitos.と書かれた絵を見ると基本操作は一瞬でわかる仕組みです。あとはググるので不要。紙のマニュアルは本当に不要だと思う。見えない、探しにくい、紙の無駄、なくす、プリンタが必要になる原因。

ちなみにKiitosフィンランド語でありがとうございますの意味ですね。北欧好きの友人がよく使ってます。

Designed for adventureという文がいいですねぇ。はい、sportsではなくadventureなのがいいのです。

ベルトの装着感

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早速装着してみると、このボッチがあるおかげで、

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このようにパチっとしっかり止まり動くことがありません。

フィット感については、少し本体裏に凹凸があるためか、garmin vivomoveやCasio PROTREK PRT-30よりは少しフィット感は劣りますが、小さいこともあって困る程ではありません。

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つまり、こういうバンド止めがないので、動く心配もなければ、引っかかる心配もなければ、邪魔なこともないし、いちいち調整しなくてもいいのです!素晴らしい!地味に嬉しいデザイン(この画像はgarmin vivomove)

重さを実測!わずか36g!

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実測36g!garmin vivomoveよりも1g軽量化!本当に100時間バッテリーが持つのか?!疑わしいぐらいに軽すぎるレベルです。

大きさ/色/デザイン

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garmin vivomove hr(これはvivomove style/luxeの一つ前のモデルですが、ほぼstyleと同じデザインです)よりもわずかに分厚くなりましたが、ほとんど気になりません。

時計としてのデザインは、やはりリューズレスでフラットなgarmin vivomoveのほうが上かなと思いますが、ベゼルとケースのマットな緑の色合いはsuunto 5 peakのほうが好みです。これ、ケースも同じ色なんですよ。そこも購入の決め手でした。

この緑色はcave green/緑の洞窟色で、なかなか良い色合いです。カタログよりはだいぶ明るいので、購入迷っている方はご注意ください。とはいえダーク系スーツでも全く問題なく着用できる色合いで、ビジネススーツでも使えるのがいい。

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気圧式高度計により斜度がリアルタイムにグラフで表示されるCASIO PROTREK PRT-30(右側)を未だに愛用していましたが、いよいよ引退する日が来たのかどうかは、今後のsuunto 5 peak(真ん中)の使用感次第ですね。

それにしても、私は大体この小さめと言われるサイズに落ち着いてしまうようです。手首の可動域が制限されにくいのもこのサイズの利点ですね。

コラム】CASIO PROTREK PRT-30

ちなみにこのPRT-30は、1995年ぐらいに発売されたPRO TREKシリーズ最初期モデルの一つで、高度・気圧・温度計測が出来、グラフ表示も出来、2年以上バッテリーが持ち、28年を経た現在でも100%現役で稼働を続けるという、驚異的過ぎて世界中でCASIOしか作れない見本のような時計です。他にも、傾けるとバックライトが点灯するとか、邪魔にならないリューズボタンデザインとか、最先端過ぎて理解を超えています。当時も相当気に入りましたが、今でも気に入っています。電池交換のみで28年間故障せずに稼働を続ける機械なんて聞いたことがありますか?私はCASIO以外に知りません。日本の製造業の中でもトップラクスの品質の良さです。

PRO TREKについて詳しくはこちらのページが参考になります。

さて、次はアプリのセットアップをします。

 

suunto appのセットアップ

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早速iPhoneSuunto appをインストールしてセットアップしたら、アプリの中身はgarminの前に利用していたsports trackerそのもので、ログインしただけで2017年にgarminを使う前の昔のデータログが瞬時に戻ってきました。嬉しい誤算です。これを機会にアクティビティログの一元化を進めようっと。

ナビゲーション用のルートを既存のGPXファイルから作成する

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山に行くのにナビゲーションを入れる必要がありますが、アプリから+ボタンを押すと「GPXをインポート」が出てくるので選択し、OneDriveなどクラウドストレージにおいてあるGPXファイルをタップしただけで、

ルート全体像を確認する

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あっという間にルートを取り込んでくれて、

「ウオッチで使用」をオンに

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「ウォッチで使用」をオンにして「保存」を押すだけでアプリ側準備完了。わずか6タップ。

ナビゲーションを開始する

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次は時計の右上ボタンからナビゲーションを選び、

同期ルート数の表示

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ルートが2になってる!ところを選択すると、

ルートを選択

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もう取り込まれている!!

ルート全体像を確認

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選択するとルート全体像が表示され、

アクティビティ(スポーツモード)を選択する

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トレイルランニングを選び、

GPSのレディ状態を確認してスタート

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ナビゲーションのスタートです!!わずか8タップ!

スタート枠が緑になるとGPS信号が取得できた証ですが、わずかに3秒程で緑になることが多く、おそらくコネクテッドGPSの力なのかなと思われます。

suunto 5 peak まとめ

重要なユーザエクスペリエンス/UXを適切にインプリメントしている

ナビゲーションルートの作成から開始まで実に簡単。長く快適に使う上で、これが最も重要。なんども繰り返し、素早くスタートしたいですからね。デジタル機器はユーザエクスペリエンス/UX、使い心地が最重要。マニュアルを整備しないと使えないような難しい機器は誰も使いたいと思わないものです。UXを学ぶのにとても良いデバイスです。勉強になります。もっと早くsuuntoに来るべきでした。遅くなりました。

スワイプができないスマートウォッチが山用ウォッチとして最適な理由

このsuunto 5 peakは今どきのスマートウォッチとしては珍しく画面スワイプが出来ないタイプなのですが、山に行くと濡れてしまって反応しなかったり、手袋を外さなくてはならなかったりで、結構使いにくいときが多いのですが、これはすべてを5つのボタンで操作するため、濡れようが手袋だろうがボタンを押すだけで一発で操作できる、CASIO PROTREK PRT-30のような使い方(PRT-30は4ボタン)ができそうで、これも購入のポイントでした。

ボタンは軽く押しても反応しますが、逆に(PRT-30のように)強く押すと軽くて丸いデザインの時計が動いてしまい反応しないときがあり、多少の慣れが必要です。右側ボタン押下時は左側真ん中に親指を引っ掛ければ良いのですが、問題は左側ボタンです。これで右側を人差し指で抑えようとしても3ボタンが邪魔して指の置き場所が微妙です。慣れればベゼルの縁に指の甲を引っ掛けて押せますが、角度など、少し練習が必要です。左ボタンを使わないという手もありますが、キャンセルは左下ボタンでしかできないので困ったものです。

続きは明日。

購入した緑色のバンド

購入したのはこのCave greenです。2022/4/2現在43,890円。

特別なバンドRidge Sand Multicolor

このRidge Sand Multicolorは、ストラップ製造過程で出た余剰シリコンをつかって作られた環境廃棄物を減らすデザイン。かなり惹かれたけれども、ビジネスでも常に使うことを考慮して今回は断念しました。本当は、こういうストラップをつけていると「良いですね!」と言われる職場を作りたいという思いが強いのですが、今の私はサラリーマンなので、はい。

suunto 5 peak カラーラインナップ

他にもシックな色がたくさんラインナップされていますよ。これらもケースの色まで異なっているので、ぜひ見比べてみてください。

三峰街道を巡る旅〜三峰口駅から三峯神社表参道へ走る

秩父鉄道三峰口駅からバスを使わずに三峰神社へ行きたい

以前、三峯神社から三峰口駅へ国道140号を走って行った事があるが、道が非常に狭く、その道を、路線バスでさえ急停止するぐらいにはみ出して運転するトラックが沢山走ってくる、大変危険な道。

どこか代替する道はないものか。探ってみると、どうもこの荒川沿いの国道140号の崖の上に「旧三峰街道」という昔の道があるらしい。街道。この響きが好きです。街道好きのたりぃさんにはどんな道か気になります。昔、三峯神社に参拝する人々が通ったであろう道。これは自分の目と足で確かめるしかありませんね! 

さて旧三峰街道のルートはどこか

三峰街道が当時どこにあったのか詳しい事はあまりわかりませんが、扇状地の扇頂である現在の秩父鉄道終点駅の三峰口駅あたりから、表参道の入り口である大輪(おおわ)まで、荒川沿いの地形に沿って現在の国道140号沿いの崖を通った事が推測されます。GoogleMapで見ても登山道ルートのためか載っておらず詳しくはわかりませんが、途中に街道にありがちな隧道や神社が点在しているようです。 

 今回は、スーパー地形アプリの国土地理院地図の登山道点線ルートを頼りに進んでみました。

なお、秩父から甲州に至る道は「秩父往還」と呼ばれ、江戸時代には重要な道であったとのことですが、当時の人や馬車が走ったと思われる雁坂嶺を超える道は今では人々の記憶からなくなり、現在は全線国道140号として整備されていて、雁坂トンネルの完成により全線で車が通行できるようになっていますいる。

現在の表参道の入り口である大輪のあたりを通る国道140号は秩父往還と表記されていますが、国道が通る前までは秩父盆地の扇頂である強石あたりから「杉の峠」に登り、現在の「道の駅大滝温泉」近くに通っていたといわれています。その下に今トンネル工事が行われていて、それが開通した暁には、このあたりの国道も通る人が少なくなると思われます。もっともそれまで待てませんので実走してみます。

 

走行の記録

Yamarecoの記録

Yamareco記録では、三峰口駅から表参道を経由して三峰神社まで登り、奥宮手前の鳥居まで行って裏参道で帰ってきた全体の記録です。ルート詳細などは下記のリンクから参照ください。 

旧三峰街道実走詳細

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三峰口駅前からこれから通るであろう山を望む。正面は杉の峠のあたりと思われます。

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案内版にこの先の旧三峰街道の事は何も書いてないです。

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白川橋からバンジージャンプの発射台が見えます。なお、橋の手前を左折すると裏道を行けるので国道を回避できますが、この日は通行止めと書いてあったので試しに国道を進みましたが、おそらく歩行者は通れるので裏道をお勧めします。国道は途中で歩道がなくなります。

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強石(こわいし)の集落を過ぎて最初の水力発電パイプの横の階段を登りますが、登らなくても行けます。少し車道を行くと歩道になり、蜘蛛の巣地獄の道が続きます。

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しばらく行くと再び国道に降ろされますが、国道へ下る手前の右側の崩れた崖の上に、道がありそうな感じだったので斜面を登ってみるとピンクリボンがあり、平な道が見つかるので進みます。
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すぐに滝つぼに降ろされ、正面に見える細い滝の左横に細いはしごがありますが、相当急勾配です。その方向だとどう見てみても山の上に進むコースなので違いますねぇ。

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地形を見渡して見ると、左手にあるこちらの崖沿いが地形的には正解ですが、とりつきがわかりにくいです。少し降ってみると、

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このような道を通した感じの斜面が見えるので、取り付いてトラバースしていくと上に出られます。足場は見た目よりはしっかりしていますが、どうも比較的最近崩れた土砂が道を覆っていて、そのままになっているようですね。通る人が極めて少ない感じがします。

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崖の上に出ると藪道で踏み跡がとても薄くなりますが、なるべく崖の左側の方に行くと道らしくなってきます。

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国道らしき道が下の方に見えるところまで出ました。ここからは比較的快適です。

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途中に石碑(お墓?)もあったりして、少し街道らしくなってきました。

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もう一つ小さな沢を渡ると、立派な道標がある道に出ます。今通ってきたところは「山道」のようです。「山道」の道しるべは初めて見ました。整備していないけど、道としては認定されているようです。また、この下の国道からこの道標までは「強石~大輪ハイキングコース入口」から上がって来れるようです。実走していませんが、ここから登る方が絶対楽ですね。

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ここから先は美しい切通の道。道幅も広くて快適。

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いったん車道に出ます。

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少し下るとすぐ右手にトレイル入り口。整備されていますね。

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遊歩道として整備されているので、崖っぷちのところには一応ロープがありました。花も咲いていて素晴らしい道です。 

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途中、崩れているところがありましたが、しっかり橋が付けられていて通れます。

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少し登りになってきました。

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岩肌が多くなってきました。 この先の岩は「馬頭尊」とのこと、ここが馬車の往来した道である事を示していますね。

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すると突然目の前にせり出した巨大な岩肌がドーンと目の前に現れました!!!これはちょっと巨大すぎてびっくり。オーバーハングがすごい圧迫感です!

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すごいトンネル!手掘り!!f:id:tullysuzuki:20210815235803j:plain

ここはGoogleMapにも載っていた「大達原(おおだはら)手掘りの隧道」のようです。明治後期に掘られたとのこと。その昔はあの崖の上の方に「左三峯道」と呼ばれる道があったそうな。少し探してみましたが、どこが入口かはわからなかったです。

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この手掘りは非常に美しいアーチで、しかも岩肌が結構細かく彫り込まれていて、怖いというよりも美しさに見入ってしまいました。距離が短いからか、ジメジメしておらず、コウモリがいる気配もありませんでした。 

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とは言え薄暗くてやはり怖いので小走りで出口へ向かうが、美しい出口風景に思わずパシャリ。とても美しいですが、さすがに夜は怖そうだな、とちょっと思いました。

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出口が近くなると三峯神社に向かう山々がドーンと見えてきます!

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出ると崖に突き当たり、秩父の山々の絶景が見渡せます。すごい崖に道をつくったもんですね。

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ここから先は、馬車道っぽい幅の、ゆったりした下りです。 

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実に気持ちのいい下り道ですねぇ。 

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石垣が残る道。昔、館があったのかな。

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集落まで降りてくると、また「山道」の看板が。上に向かっていたから、もしかしたらここが「左三峰道」につながっていたりするかも?不明ですが、今回はそのまま直進して集落へ進みます。f:id:tullysuzuki:20210816222908j:plain

江戸時代、重要な街道であった事をしのばせる「高札場」がありました。

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道端にある美しい神楽殿。きわめて保存状態が良いように見えます。最初、小さいので能舞台かと勘違いしました。

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向かいにある稲荷神社と鳥居。

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この先は快適な林道です。少し下ると右手に看板があります。

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左にある階段を下ると大輪へ降りて表参道に行くようですが、まっすぐ行くと「裏参道」と書いてあります。裏参道行けるんだ。。。(興味津々です!)

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表参道の入り口である一の鳥居前に到着。現在の大輪バス停があるところです。この鳥居の少し先には、2007年までロープウェイが三峰神社まで通っており、大輪駅があったそうです。ここまで鉄道がとおっていたら良かったと思いますが、この崖では建設が難しかった事でしょう。

これで旧三峰街道の紹介は終わりです。この先、表参道を登り、奥宮の鳥居で折り返して裏参道経由で再びここに帰ってきましたが、興味のある方はヤマレコの記録の方を参照ください。

二口街道を巡る旅(高野道)~仙台から山形への最短ルートを走ってみた

 目次

 

 

二口街道を走る 

目に止まった「二口街道」の文字

Google  Mapで何気なく実家近くを眺めていると、駅前の道に「二口街道」と書いてある。ん?こんな細い道が街道?道標など一度も見たことがないが、これは本当か?

不思議に思ってググってみると、二口街道とは、かつて存在した山形から仙台へ至る最短距離で奥羽山脈を越える街道で、山形市内を流れる馬見ヶ崎川にかかる二口橋を起点に、風間地区で最短距離の高野道と、沢沿いで屏風状に連なる山々により日陰が多かった事から魚の鮮度を保って運ぶことができた山寺道に分かれる、とのこと。山寺ができた9世紀頃には開通したとされる。

山寺道は、その近くに二口林道が走っていて、何度も車で行ったことがある。しかし高野道については、風間から高沢まで幼少期の遊び場であったが、その頂点である清水峠を越えて二口峠に到達した事はなかった。そこに面白山まで繋がる登山道があることは知っていたが、はっきり言ってマイナールートであって話題になることはほとんどない。

一本の道につなげてみると

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仙台駅から風間地区までルートをつなぐ

そんな訳で、GoogleMapを追いながらヤマレコでルートを描いてみた。途中で市街地の一部で繋がらないところがあるが、大抵バイパスと高速道路付近のみ。それ以外は案外街道が残っていて、そのほとんどはギザギザの非線形をしている。現在、二口林道としてほとんどの区間が舗装路となったが、高野道を形成した清水峠付近は登山道のままのようだ。また、山寺道も現在の二口林道よりもっと北側の沢沿いを通っていたが、今は廃道となり通れない。そうすると現代でもいけるのは高野道のみということになる。それがおそらく今回引いた上記のルート。ここ以外で清水峠を超えていけそうなルートはない。付近には瀬の原山というピークがあるが、夏の登山道は存在しないし、地形的にもそこをわざわざ登るメリットもない。

このルートは仙台市長町一丁目から山形市風間まで約60km。全体としては、ほとんどがロードで、ごく一部の二口峠から高沢に至る箇所のみが登山道ということになる。ということは、トレラン装備でロードを走っていけば通れるということだ。コロナ禍で身につけたロードを組み合わせたエスケープ付きトレイルランの技術を使って行けば、楽に行ける。ウルトラトレイルランナーを自称するアラフィフおじさんなら行くしかない!

こうして旅の決行が決まりました。最終的にはJR仙山線仙台駅を出発して楯山駅にゴールする63kmを計画した。

バスで灼熱ロードを回避する

しかしながら、決行する事にした7月中旬は早めの梅雨明けで猛暑予報。熱中症は避けないとキツイので、当初予定の仙台駅からは仙山線愛子駅まで移動し、バスで秋保入りする事で半分の32kmに変更し、二口林道の起点とされる馬場からスタートする。前半のロードを大幅にカットする事ができる。

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JR仙山線愛子駅の時刻表。休日以外は二口までは行けず手前の上の原までしか行かないが、代わりに7時台のバスがある。一日一本しかないバスに誰が乗るんだろうと不思議だったのですが、これはなぜかというと、乗ってみてわかりました。

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このバスは、たくさんの小学生が学校に行くために乗るただ一本のバスだったんですね。これに乗れば8時過ぎに秋保の少し先の上の原バス停までいくことが出来ます。秋保温泉の細くて交通量の多い道を回避できてオススメです。

走行記録

コースの正確なルート、区間別時間、写真位置などの詳細はGPSデータや写真をヤマレコにアップしてあるので参考にしてください。(拍手もお願いします!)

二口林道を走る(上の原バス停から山形側ゲートまでのロード) 

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上の原バス停を降りたら、涼しいうちに走りたいので即スタート。でももう灼熱気味です。しかしすでに民家は少なく、車幅も広く、時折木々に遮られるところもあって、比較的快適な道を走れます。途中にある秋保大滝の駐車場で自販機とトイレが利用できます

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野尻町北の集落にもバス停があり、万が一の場合エスケープできます。

二口ビジターセンターの自販機が最後の自販機になります。今回は1.7L装備して行ったけど、結構ギリギリでした。気温は25-33度、湿度は60-75%程度でした。

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キャンプ場の少し先に通行止めゲートがあります。

この先は二口林道で二口峠まで行きます。すでに工事は完了していて、最後の確認と仕上げをしている工事関係者が時折通る程度でしたので、8月からは問題なく車両で通行できるようになると思います。ただし、路肩は林道規格のため元から弱め・細め・崩れ気味なので、車には注意して走ってください。今回は貸切状態で非常に快適でした。その代わり、クマが心配になる程でしたね。

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ゲートに書かれている紙によれば、車両は通行止めですが、歩行者は通れることが書かれていました。公式ページには書かれていないです。

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ゲートの先は実に気持ちのいい森林の中を快適に走れます。クマがでないか怖くなるほどの静寂。この辺りの情報はヤマレコなどに情報がたくさんあるので割愛します。

 

 

高野道を行く(山形側ゲートから清水峠までのトレイル)

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二口峠の少し先にある山形側のゲートです。たぶんこの先も行けるよう綺麗に見えましたが、ゲートはきっちりと閉まっていました。この左側に見える崖の左端から取りついて清水峠を目指します。登山道入り口の写真がないのですが、特に看板もなく、やぶに突っ込んでいく感じです(笑)

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右上の「トレイル入口★」のあたりから登山道に入ります。これからトラバース路をアップダウンして進み、清水峠から沢の道を下り、高沢へ至ります。

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崖を登り始めて少し開けてきたあたりの道。痩せてやぶが多い尾根道ですが、踏み跡はあるので、踏み跡がなくなったら引き返せばOKです。ここから清水峠まではピンクテープは少なめだったと思います。もっともヤブに集中しすぎて見逃したのかも知れませんが。

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尾根まで登り、トラバース路に出ると背が高い草が大量に生い茂っています。特に何度か日光が差し込むところには行く手を遮り、道が明確に見えないぐらい大量に草が生えていました。

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さらに宮城県側である左側が切れ落ちているトラバースが何度かやってきますが、ここにアザミが結構生えており、そのまま突撃すると痛いので足で踏みつけていきたいところですが、足元が崩れるところも多数あるので、右側の草を掴んでおくことも重要でした。ただし掴む草がアザミだと悲惨です、なるべく避けます。また、硬い丈夫な草も少なく、手の掴み変えと足の踏み替えを交互か、時には同時に行って対処しましたが、2度落ちました。。

ここは集中力上げまくって通過してください。草と虫と路面にひるまずに着実に進む必要があります。私の過去の経験では上州武尊山の75kmトレイルレースに出た時と同じぐらい集中しました。あの時は武尊山下りのトラバース路が切り立ての笹藪で、どこに足をおいても滑るという壮絶な道でした。。あの時の修行で必死で草を掴みまくった経験が生かされる日が来るとは思っていなかったのですが、今日は実に良い経験を積んで来たなぁと感慨にふけりました(笑)(写真は振り返って撮ったので右側が切れ落ちてます)

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ご覧のようにだいぶ擦り傷を作りましたが、立ち止まって長袖取り出して着用していると、その間に虫に食われそうだったので、そのまま駆け抜けました。草がたくさんあるので引っかかりますが、予めアームカバーか長袖ウエアを着てから行くのがベストですね。

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トラバースを無事に抜けると比較的快適な尾根道に出ます。でも虫が多いので素早く駆け抜けます。最近だと東北の山もマダニも多いと聞くので、止まらず、何か足や手にくっついたら張り手で叩き落す戦法で進みます(ただし蜂の場合は刺激すると刺されるのでやり過ごします。蜂はブォンと旋回しながら威嚇してきます。この道はほとんど蜂がいなかったです)

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程なく清水峠に到着。高瀬の道標が手書きです。まあ、通れる道だということですが、わざわざ直す必要もない、という道ということかも知れないな、とこの時感じました。それはほぼ現実のものとなるとはこの時はあまり深く思っていませんでした。とにかく写真撮ったらすぐにスタート!

高野道を行く(清水峠から高沢へトレイル下り)

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清水峠からは、山形側のトラバース路。快適ですが路肩は少し弱めです。

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すぐにこの鞍部に到達します。ここから先は沢に向かって下ります。なお、この右の崖を登り尾根道を行くと瀬の原山に到達できそうですが、とても道があるようには見えませんでした。看板ももちろんありません。

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沢までは普通の登山道っぽい道があり嬉しくなる。

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少しいくとすぐに沢沿いのトラバース路で、だんだんと下草が生い茂ってくる。

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どんどん下草が増えて登山道が見えにくくなる。足の置き場も見えにくくなる。トラバースがあまりなくなるが、代わりに岩と石のドロップオフだらけになっていきます。

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まもなく沢渡ポイントがたくさん出てきます。この写真には写っていないけど、少し先の枝にピンクテープか、沢の中もしくは沢の先の岩に赤ペイント印(○だったかな)が大抵あります(ない場合もあります)

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沢を渡った先が大抵ヤブになっていて、本当にここで合っているのか?と思う道がほとんどでしたが、道の上方に若干の空間が空いているのを確認できるので、足元に気をつけて踏み入れました。もっとも、気を付ける、というよりも、瞬時に踏みかえできるように意識して踏み降ろす、という方が正しいかもしれません。

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このように足の置き場が平ではない岩のみの沢渡が多数あります。もっとも、万が一踏み外して川に落ちても危険な箇所はほとんどなかったです。

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ここも渡ります。非常に気持ちがいい沢渡が何度も。ずっと沢でも行けるかなと思って少し行ってみたけど、ダメそうでした。濡れるの覚悟なら行けるかも知れません(私は濡れたくない派なので行きませんが)

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沢渡なのに草とか枝が生い茂っているところもたくさんあるので、踏み跡を見つけることが難しく、一度立ち止まり、遠目で地形と少し先の空間、そしてピンクテープを探すとルートが見つけやすいことに気がついてからは、少し気が楽になりました。

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沢の横は大抵このような岩ゴロゴロの道。ただ、崖っぷちなどの危険箇所は少なく、原則一本の沢と横のトラバース路がひたすら続き、分岐はありません。

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一面草で覆われているところも多く、流石に駆け抜けることはおろか、万が一浮石だった時の踏み替えを考えながらも、段差を意識して足を踏み出すことの繰り返しで神経を使う道でした。ここは今回、厚底EVAクッションシューズであるaltra olympus4+ガチガチテーピングで行ったのが吉と出ました。走る薄底シューズで行っていたらかなり神経すり減らし、怪我も免れていたか分からないです。それぐらい草で道が見えないのは怖かったです。

 この厚底靴、35mmもクッションがあっておすすめです。

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沢沿いから外れて林道が近くなると快適な道が続くようになります。埼玉の飯能にあるユガテあたりの風景と似ていて気持ちがいいトレイル!

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高沢林道に出ました!やっと終わったーという気持ちと、もう終わっちゃったという気持ちと、暑い!いやだー!という気持ちが複雑に絡み合っています。
この後の風景はヤマレコの記録や、この下の方の「街道沿いの石碑」をご覧ください。

酷暑の夏を走るのに役に立った装備を紹介

厚底シューズ(altra Olympus4) 

このシューズは長距離トレイルラン向けの厚底靴ですが、構造上、左右にぶれずにEVAクッションが吸収する構造のため、浮石があっても踏みつけて進むことができ、踏みかえも簡単にできるのでお勧めです。今回のように藪道を進むのには最高のチョイスでした。それでいて軽量なうえに硬いVibramソールのおかげでロードも比較的快適に走る事ができます。おまけに色がたくさんあり、ダーク系を選べば普段使いもできてしまいます。荷物が軽めな登山でもお勧めできます。

日傘(EVERNEW)

酷暑予報だったので持参したのがこちらのウルトラライトの傘。これは会社カバン用折り畳み傘として当初購入したものですが、構造上、5m程度の風でも反対側に折れ曲がるように作ってあるため、カーボン骨もその縫合糸も壊れる事がない優れものです。もちろんわずか75gで重さを感じません

日傘にも、突然の雨にも、ツエルトやULテントにプラスしてタープ代わりにと、ものすごく活躍の場があります。

エストベルト(サロモンPalse Belt))

これは今回、トレッキングポールの代わりに日傘を素早く格納するために使いました。また、日傘を一本入れた状態で500mlペットボトルが背面に入りますので、ハイドレーション量をザック前部1.2L、ベルト後ろ0.5Lとする事ができました。走っても全く揺れず、歩きながら格納ができるのでお勧めです。ちなみにベルト前部にも0.3L程度格納する事ができるので2.0L持参が可能でした。

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このようにトレッキングポール収容用バンド2つを使って日傘を歩きながら装着できます。

その下のポケットには500mlペットボトルを装備。双方共に全く揺れないのでお勧めです。ただし、20L以下のザックでないとザックと干渉してつかないかもしれません。

ココヘリ(GPS捜索へリサービス)

今回、あまり人が入らない登山道をルートにしたので、万が一遭難した場合を考えてCOCOHELIに加入して持参しました。滑落等で行方不明になると最長7年間死亡扱いにならず、保険金や相続ができず家族に迷惑をかける事になるので、お勧めです。

専用Webの簡易登山届(フリーテキストでポータルに書くだけ)が意外と便利。紙に書くイメージで記載できるので使いやすい。近くの低山だけどオンライン登山届のフォーマットめんどくさいから出すのを諦めて行くようなシチュエーションでも、電車の中でサクッと書いておけて便利です。

低山って迷っても踏み跡があったりして意外と気が付けないですよね。でも、「秋保からから高瀬まで清水峠を越えていきます。8時出発」とだけ書いても、大体ルートを絞る事ができますから、登山届を出さない場合に比べて役に立つと思います。実際にはオンライン登山届やヤマレコ下山通知などを組み合わせ、GPXデータを示しておくのがベストですが、紙でしか提出が難しい人が登山届ポストのないところで計画を知らせる事ができるのが利点と考えます。

今なら山岳捜索救助費用保険のjRO(ジロー)とのjROCOCO 一括入会プランもあります。

二口街道の歴史 

かつて仙台〜山形間の最短路として活用されていた

あまり史実の資料は多くありませんが、忘れられた街道 ~二口越え秋保街道~ |せんだいメディアテークによると、仙台~山形間の3つの街道(関山街道、二口街道、笹谷街道)のうち、仙台の広瀬橋が仙台側の二口街道および笹谷街道の起点とのこと。

また、かつて仙台長町から秋保温泉まで秋保電鉄が走っていたらしいです。このビデオを見ると崖沿いを走っていて、段丘崖に見えます。さっそく二口街道ルートを地形図で見てみると、その道を通した地形は見事に段丘崖に沿って通してありました。実に美しい。今回ショートカットしたけど、軌道跡をめぐる旅も面白そうです。

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長町のあたりから二口街道は始まっている
 

 

山形県側は二口林道として有名ですがもともとは山寺道と高野道

秋保から先の奥羽山脈超えの二口街道は、関山トンネル開通やJR仙山線の開通により物流が代替されることで衰退し、いつしか通る人もいなくなり、荒れ果てていったと思われます。

1970年代、かろうじて整備された砂利の林道を通って峠を越えるのは、景色が好きな物好きな人ぐらいでしたから、荒れ果てている恐怖の林道でした。そしてその林道は、山寺道でも高野道でもないところに九十九折りで通した林道です。いくつかSNSやブログでこの林道を通った人の記録を見る事ができます。

新・県民ケンちゃん〜二口峠1

新緑の林道二口線(宮城側)を行く ランニングコース丨ラントリップ/Runtrip

二口~糸岳~秋取峰からの花と展望と猛禽類 | 遊ジローの山歩き

では山寺道はどうなったのでしょうか。気になるので行ってみました。

二口林道から奥山寺遊仙峡の沢に向かう途中に、もう一本沢があります。そこがかつての山寺道と思われます。この沢は地形的に二口峠へ到達する最短コースです。

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右手山寺道への奥山寺への林道からの分岐

 実際に偵察に行って見たら、ここが山寺道への入り口のようです。現在は荒れ果てていて登山道もなく、基本的には通れないようです。ヤマレコみんなの足跡には若干の軌跡があるので、沢登や冬季ならば行けるのかもしれません。

では高野道はどうなったのでしょうか。SNSを検索しても具体的にここを通った人の記録はほとんどありません。不人気で、眺望もなしなのかな。そんな道がどうなっているのか、地形はどうなっているのか。昔の遊び場の上はどうなっているのか。そんなことが気になったのが今回の旅をしたくなった理由でした。 

街道沿いにみられた石碑

今回の二口街道をめぐる旅で出会った石碑を紹介します。

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秋保の先、二口峠前の最後の集落、野尻町北。昔足軽だった人達が住んでいた集落。「野尻交流カフェ」があるようです。

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野尻町北近くの鳥居。

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高沢の集落の上あたり。

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高沢バス停近く。

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高沢からの下り道途中。

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民家の軒先にも多数ありました。

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上東山で平成11年に復刻した石碑群。

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紅花の畑。この辺りはジブリ映画「おもひでぽろぽろ」の舞台となったところです。風景が忠実に描かれているので、好きな人はこのあたり歩くと楽しいと思います。

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中里の神社。

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風間追分にある延命水前。

今回はここでおしまい。

 

彩の国100mileコースを試走(South編) - Virtual UTMF 2021

Northに続いてSouth2の試走です。今回はNorth試走から1日空けての55kmなので不安でいっぱいでしたが、予感的中となり、三分の一進んでエスケープしました。

という事で、今回は越生から東吾野駅までの試走記録です。

おまけにSONY RX0のカメラ設定を変更したら、すべての写真がピンボケになってしまいました。。Orz

今回は、東吾野駅近くの美味しいランチスポットに出会えた事と、高麗川沿いのロード路がかなり美しくて新鮮だったのが良かったです。

※残念ながら2021年の彩の国は中止となりました(2021/05/30更新)

第6回トレニックワールド 100mile & 100km in 彩の国は中止します

彩の国South55km試走  - 補給とエスケープ路について

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South2コース(South1も同様ですが)のエスケープは、まずは西武秩父線東吾野駅西吾野駅ですね。双方ともに3分割したあたりに駅があるのでエスケープしやすいですが、それ以外はエスケープしにくいところです。

竹寺のあたりから西に降りれば、名栗湖周辺から飯能行きのバスが結構出ているので良いかもしれません。

また、自販機も少なく、かつ減少しているという情報も耳にするので、当てにしないで多めに水分持って行くのが良いでしょう。 

 

 

彩の国North55km試走  - 越生から東吾野駅まで

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こちらのSouthコースを通過するのは、大抵の人が夜間だと思いますので、実際には白色LED点滅ライトに導かれる事が多く、かつ、黄色のテープも増量するので、それが目印になると思います。

とは言え、枝がなくて目印が良いところになかったり、走っていると結構見逃したりするので、今回の写真でイメージしてもらえればと思います。

今回ゆっくり歩いてみて、本当に静かで良い山域だなという事を再認識しました。レースも良いけど、いつも試走ができる彩の国コース大好きです。

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①五大尊への登りを登り切ったところです。左折します。

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しばらく行くと、交差点を直進して登り開始です。つつじが綺麗でした!

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②西山高取のベンチからの眺め。夜は夜景が綺麗です!

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③桂木観音からのSouthコースの行きで向かう方向。この自販機の後、東吾野駅に降りるまで補給がないので購入を。今回は1.4L持参し、0.5Lをここで補給しました。なお、横の水道も出ます。水浴び必須ですね。

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まっすぐ突き当たった民家の左斜め方向にある、ガードレールの終わりにあるトレイルに入ります。

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下るとすぐにこの交差点。直進します。

なお、Southの帰り道は、この右手の山の上からやってきて左手に(今来たところ)曲がり、桂木観音に戻ります。LEDライトの色は、白色と赤色の二種類があり、行きと帰りで色が違いますので、覚えておくと迷ったときに役立つかも。でも地形と勾配も覚えておくと間違いないと思います。

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直進して下ると、この果樹園(?)の柵の横を通ります。

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下って変則的な交差点に出たところ。

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交差点にあるこの看板の通り、山道を登ります。一本右の道も登りですけど、険しい道の方です。

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④快適に登って下ると、間もなく舗装路に出ます。直進して崖にある道を登ります。

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崖を登ってすぐの分岐。念のため、登っている方、左斜め方向です。この先、基本登りで、鼻曲山までいくつかの根っこが多い急登を登ります。ロープもあります。

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⑤鼻曲山を過ぎると岩稜地帯へ。こちら、真ん中の木に黄色TWテープがありますが、よーく見ると右に矢印が書いてあります。その先の木にもテープがあり、夜間であればLEDライトも付くはずです。

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右手を進むと道が見えます。

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⑥更に岩稜地帯を進むと、どんどん狭く、切れ落ちてるところに出ます!

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出ました、切れ落ちすぎてる岩盤。おそらくコース上で最難関の岩場です。ロープはつかむためのものではなく、目印に過ぎないので、体幹を意識して足を置いてください!

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もう、これは刃渡りですね。両神山もびっくり。

ただ、この見えているところぐらいです。ここは右端のギザギザのところに足を置くとそんなに滑らずに進めますが、雨が降っていたり、ソールが柔らかかったりすると結構危険かも。。私は大好物ですが、登山に慣れていない人は、体幹に意識を集中して、躊躇して止まったりせずにテンポよく登ってください!

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⑥岩稜地帯を過ぎると、間もなく一本杉峠へ。

後ろから、私と同じUTMF2019の水色シャツ来た方が追い越して行きました。

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⑦一瞬、防火帯のような木のない尾根に出ると、奥多摩方面の山々が見え、左端には真っ白に冠雪した富士山も見えます!今年はいつもよりもより真っ白な気がします。

この後、ロードに出たり山に戻ったりして北向地蔵に向かいます。

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⑧この下りを快適に走っていると途中に北向地蔵がありますが、エイドとか誘導とか居ないので通り過ぎないようにしてください。夜間はLEDライトがあると思います。

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下から見ると、このようにUターンして林道の雰囲気の道に入ります。水場とか自販機とかは何もありません。

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ここからしばらくシダが生い茂る楽しい道です。夜は見えませんが。。

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⑨物見山や武蔵横手駅方面の分岐が左手にありますが、右斜め前方の道に直進します。

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⑩ユガテの畑を過ぎてアップダウン(結構登り返します。。)を繰り返すと、このような裏しか見えない看板が左右に2つある分岐に来ます。

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右手の看板を回り込んで見ると、英語で福徳寺と東吾野へ行くよ、と書いてありました。そういえば外国人も多い気がする。ユガテ人気なのかな?

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福徳寺への下りは、間もなくガレガレの激坂になります。。右足のあらゆるところが痛い私にはかなり苦痛の道。途中でマイルの練習している方に軽快に追い抜かれました。ああ、ああいう風に下りたい。。

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下りきると福徳寺。キレイなトイレと水道がありました。

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ロードに降りて国道に出る直前、大きな木材店に雑貨&カフェのKinocaさん。エイドが出るそうなので立ち寄ります。こちら側には看板はなかった気がしますが、巨大な西川材ショールームがあるのでわかると思います。

東吾野駅ランチスポット(kinoca)

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こちらは国道側から見たKinoca。フランス語のようなスペル。

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さっそくオーガニックコーラを注文。テラス席でくつろぎながら、イタリア産のコーラをゴクゴクと頂きます。これスパイシーでウマウマです!洒落たグラスに氷がたっぷりで実にうれしい。

これから向かう天覚山方面を眺めながら、靴を脱いで痛すぎる足を見てみると、人差し指の爪が剥がれ、水膨れが三か所もできてるのを発見。。だから激痛だったのか。。この足で最難関と思われる天覚山からの下りを下れるかな?コーラを飲みながら考えてみたところ、登りも右膝が痛くてストック使っても疲弊するだろうし、下りはもっと疲弊するだろう。2018年の逆方面への下り(今回の登り)でも指も痛いが転んでお尻も痛かったのを思い出す。エスケープの事も考えると、わずか20kmしか来ていなかったけど、西吾野まで無事に行く自信がなかったので、ここで決断するしかなかった。

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水分補給はしたかったけど、自販機もないので、ここでおすすめパスタランチを頼んでくつろぐ事に決定。

ほどなくして運ばれて来たランチ、ご覧の通りお洒落な盛り付け!パスタもエビがプリプリでモツァレラチーズが良いアクセントの美味しいトマトソースでした!ごちそうさまでした!

ちなみにビールもありましたよ。このエリアにしては家族受けも良さそうなお店でした。西川材の見学とかもできそうです。

ただ、おしゃれで綺麗なお店なので、おじさんトレイルランナーの場合、空気読んでテラス席一択かな、と思いました。

東吾野駅からエスケープ(高麗川沿いロード路)

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ここから先は、ロードで高麗川沿いをジョギングして飯能までエスケープする計画でしたが、地図を見ると高麗川高麗駅近くから少し北上して八高線の方まで行くようなので、高麗川駅まで行くことにしました

ちなみに高麗川は、Northの頂上付近でもある狩場坂峠付近から始まり、西武秩父線とR299沿いを流れ、巾着田から北上して越生からくる越辺川と合流し、その後も都幾川入間川などと合流して、最終的に荒川に合流する川で、昔は江戸に木材を運んだ川なのですよね。西川材とは「西の方の川から来る材木」という意味らしいです。Kinocaにあったあの材木ですね。そんな川を見てみたいじゃないですか。

先日のNorthでロード・エスケープを覚えてから、もう一度試してみたくなったのです。なぜなら膝と指先が痛くても、ある程度の斜度がなければ痛くならないという事を、もう一度実証してみたかったから。今までバスや電車しかエスケープに考えていなかったけど、ロードランでのエスケープが加わると、かなりエスケープの選択枠が増やせます。昨今、コロナであったり過疎化であったりする影響でバスが減少しているので、その重要性は増してきたと思います。

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高麗川沿いに走る国道299号線。歩道が広く、風が通り抜けるので、思ったより快適。

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水面が美しい風景がずっと続き、癒されます。まるで故郷山形の最上川を眺めているような風景です。

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巾着田近くの丘の上からの眺め。のどかで良いところですねぇ。それに、良い地形だなぁ。模型みたいで面白い。

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巾着田付近が始点のカワセミ街道を進み、高麗山聖天院勝楽寺という立派なお寺。ほぼ無人でしたが、山の斜面の一面がお寺。京都よりも斜度があるところに建っている感じ。

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更に進み、高麗神社へ。こちらは少し人が居ました。こちらも山も修験道っぽく、今度登ってみたいです。こちらの山は急峻ですねぇ。ここの地形も京都と似ていて面白い。

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高麗神社の目の前にある、幅が広いため数少ない高麗川に架かる橋。こちらは出世橋という名前の橋ですが、横にある水道橋(かな?)のアーチが美しい。こんなの初めて見ました。高圧で水を送ってるんだろうか。。もしくはさっきの急峻な崖から高低差を利用して送ってる?

ここから住宅街と畑のあぜ道を適当に東に進むとJR八高線高麗川駅に到着。ほぼ何もない田舎駅で、駅前にはコンビニもカフェもありませんでした。。  

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今回のロード・エスケープランで学んだのは、軽くて揺れないザックだとロード・エスケープが快適だという事。

軽い事については、自販機が多いし、激坂少ないから滝汗かくこともないので、水は0.5Lぐらいで十分で、水を入れるボトルもバランス良くすべてに入れる(0.2Lぐらいづつ3か所に残して、順番に飲んでいった)と揺れが抑えられて快適に走れる事がわかりました。

あとは買い食いですね。100km走るウルトラランナーの部活の先輩に教えてもらった秘儀。ロードは自販機とコンビニがすぐに見つかるのがうれしい。なお、国道沿いに3件、カワセミ街道沿いに1件の自販機がありました。コンビニは高麗川駅に向かう途中にローソンが1件あっただけです。なので、持参したゆず皮とキャラメルアーモンドなどを美味しく頂きました。

川沿いというのも、景色も良いし、風が冷気を運んでくるから、トラック多めでも快適でしたね。河川工事されていない川は、下り基調で斜度がゆったりしているのも良いですね。

ザックはここ1年は、どこに行くにもこちらのAnswer-4 Focus-lightばかり使っています。肩甲骨周りに重心が来るようになっていて揺れない事、手が届くところに大量に入るポケットがあるのでザックを降ろす必要がほぼない事が理由ですね。 

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 足裏以外はまだまだいける感じだったんですけどね。

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55km予定が半分の28kmだったので、まだVirtual UTMFは81kmです。まだ半分。。。結構長いですなぁ。

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今日もゆっくりペース。脂肪燃焼ゾーンが一番多いけど、なぜか痩せないですね。。

 

Northの試走記はこちらです。 (4/22にNorth後半の笠山~慈光寺間が通行禁止になり変更になるアナウンスがありました 5/7にルート変更と解除のアナウンスがありました)

彩の国100mileコースを試走(North編) - Virtual UTMF 2021

Virtual UTMF 2021に出る!

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※残念ながら2021年の彩の国は中止となりました(2021/05/30更新)

第6回トレニックワールド 100mile & 100km in 彩の国は中止します

コロナで中止になってしまったUTMF2021ですが、代替として昨年同様のVirtualレースが1週間にわたって開催されます。これは複数回に分けて走ってもOKなので、24Hx7=168Hも時間があり、分散して近所でも達成できるありがたい仕組みです。ロードでもOKなので、新たにトレランを目指す人の目にとまる事もイイですねぇ。かつて私が外秩父50kmを完走してUTMF 1Pをもらって「UTMFってなんだろう。富士山綺麗で良いな。」と思ったのを思い出します。

彩の国100mileコースを走りたい

2021彩の国へのエントリーは、100mileにしようかな、でも今年は練習不足で走力不足だから100kmにしようかな、と考えていたら、瞬殺で0次関門が終わってしまいました。近年人気が高い上に、コロナで開催する大会が極めて少ない現状、中止続きのマラソンから転向されてくる方も多く聞き、致し方ないところなのかもしれません。

彩の国の特徴でもある、ニューサンピア埼玉越生の体育館の場所取りができなかったり、エイド食が限られる事から、例年よりキツイ事が予想されるんですけど、キツイの大好きなドMな人々が多いから人気なんでしょうね。

そんなわけで、今回走るVirtualコースは、走る気満々だった彩の国100mileコースに決定!来年2022年のための試走としても良い経験になるでしょう。2018年の逆回りなので、結構新鮮なコースになっているはず。さらに彩の国100mileコースとUTMFを同時に完走できるなんて、夢のような仮想体験です!!!さらにUTMFポイントが6Pもらえます!!UTMF2022に向けてがんばろ~!

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彩の国100mile 2021 コースマップ

彩の国North55km試走  - 補給とエスケープ路について

元々補給するコンビニが存在しない山岳地域で開催される彩の国コースなのですが、唯一の補給拠点である自動販売機が、コロナで売り上げが減少したためと思われるためか半減しているという情報が多数あり、東北の山奥に分け入るのとあまり変わらない装備、つまり予備を含めてすべて背負って挑む覚悟が必要です。

バス便も半減もしくは休止(町営の代替バスあり)。イーグルバス路線が2021/04/01付け改定にて、エスケープとアプローチで使えていた慈光寺行きと日向根行きが廃止、温泉行の都幾川四季彩館行も廃止。竹の谷路線も一日2便下りのみ、平日のみなので事実上使えず、エスケープは前半は西武秩父線正丸駅芦ヶ久保駅、後半は白石車庫バス停のみとなりますね。もっとも、もともと一時間に一本程度の便なので、ロードを走るか歩く覚悟になります。なので、足首固定テーピングを施し、トレッキングポールを持っていくようにしてます。これで、最悪歩けば帰ってこれます。

休止の詳細はときがわ町路線バス|イーグルバス株式会社のページを参照ください。イーグルバスは山岳地方の過疎地域にオンデマンドでハブ&スポーク方式を導入して頑張っていたのですが、コロナのせいで苦戦しているようです。買い物、温泉、役場。車がないと行けないし、行けないと生活に困るんですよね。

ですが、ときがわ町代替バス乗合タクシー)を運営してくれています。町内全てオンデマンド対応になり(従来は山岳の一部のみ)、エリアも広がり、スマホアプリで簡単に呼ぶことができます。これはすごい。越生町も良いところだけど、ときがわ町も良いところだなぁ。

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乗合タクシーが乗れるところのマップ

黄緑の●が乗れるところです。結構山奥まで来てくれます。一時間に4本ぐらい、1時間後ぐらいには来てくれるようです。まあ、タクシーなので。それにしても500円と心配になるぐらいに格安です。妙覚駅とかにお土産屋があればたくさん買って帰りたいところですが、何もないです。。

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乗合タクシー共通降車所

これは白石峠から一番近い、地図左上の橋倉林道入口にあった乗合タクシーの共通降車所標識です。

乗り方&最新マップはこちらからどうぞ。(事前登録が必要です!まずは登録を)

※上のページが4/30になくなって置き換わっているようなので、下記からどうぞ。

彩の国North55km試走  - 越生駅から大野峠

という事で、彩の国ノース55kmのスタートです!コース図上で気になった分岐路を中心にお伝えします。全体的に案内板、コーステープなどはほとんどありませんので、Facebook等で言われているように、GPSデータ通りに進む必要がありますが、GPSデータも間隔が開いている事もあって結構ずれているので注意が必要です。

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東武越生線経由で越生駅前に到着。沿線に大学が多いためか1時間に4本も運転されていて意外と便利。ここから出発です!快晴!黒づくめで若干怪しい人風。。

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最初の山への取りつきはGPS通り「日向」と書いてある民家横を直登します。

なお、赤枠の橋の手前にある自販機が山に入る前の最後の自販機です。その後は堂平山まで水場もありません(県民の森にはあるかもしれない)。ちなみに私は1.5L持って行き、白石峠まで1.1L飲みました。(気温9-15度程度)今後気温が上がるともう少し消費するかもしれません。

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最初はこのようにテープがありましたが。。

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その後はまったくテープがないので、GPS頼み&地形図から登るのかトラバースするのかを判断して進みます。この辺りからもう膝が痛いのでストックを使用。先が思いやられます。。それにしても快適な道。序盤の足慣らしに良いコースです。

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下記⓵の場所です。こちらは、往路と復路が交差する大築山後の分岐。ここは左側の斜面に続く道を登ります。2018年逆回りの時は、ここから右側を駆け下りた記憶と、左上から真夜中に下ってきた記憶がよみがえります。

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ここから長い長い緩やかな上りです。

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ここは⓶です。下る道に合流する事がありますが、基本トラバース方向に進んでください。

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⓷のところに来て、ここは。。と気が付きました。2018年にこの崖から降りてきた記憶があります!(2021年は通りません。崩れているからとの事ですが、2018年も崩れていました)

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崖上に登ってみるとやはり鎖と、その先に道があった。そう、ここは谷沿いの林道から這い上がってくるところ。もっと急だった記憶があるけど、真夜中だったから恐怖心でいっぱいでそう思ったのかもしれません。

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⓷のちょっと上に、小さな看板(文字は消えてる)と稜線につながる道があったけど、まっすぐ道なりが正解。なので登らず。

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⓸は写真撮り忘れですが、この下の道を走っていると丸太でとうせんぼになっているので、右の崖を登ります。なんとなく道があります(真ん中)

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するとこのような細い稜線上に出ます。 おそらく先ほどの⓷の先からつながっていると思われますが、なぜコースでないのか、痩せ尾根なのか岩があるのか、何かあるんだと思います。 

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 尾根を登りきると開けますが、看板通りに左上に進みます。

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⓹です。快適な道を走って下ると、すぐに車道に出ます。

でもすぐ右にガレた道が見えるのでそこを登ります。

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⓺です。ガレガレの石が多い道を登っていると、右手にこのような作業道のようなものが出てきます。ここを右に行くと。。

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すぐにこのような林道に出ます!私、ハアハア言いながら下向いて登っていて分岐を見過ごし、スーパー地形アプリの逸脱アラームに呼ばれて戻ってきました。ガレ場の登りはキツイです。。

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久々の快適林道をテクテク歩きながら補給食を食べていると、すぐに飯森峠に到着します!ロープはまたぎます。 

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 ⓻です。飯森山からの登りは、真ん中のこの道を進みます!

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奥武蔵グリーンライン沿いの稜線コース

この後、飯森峠から檥峠(ぶなとうげと読みますが、なぜぶなと読むのかはわからず。。)、苅場坂峠(かばさかとうげ、と読みますが、こちらも難読。。)大野峠まで、奥武蔵グリーンラインの通っている稜線を進みます。この辺り、最高に気持ちいいけど、意外とアップダウンがありキツイのが特徴です。

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⓼です。車道に降りた後、こちらの看板を左前方に進みますが、林道ではなく登山道っぽい方が正解です。林道は通行止めになっているのでわかると思いますが念のため。

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⓽です。檥峠到着。林道ではなく真ん中の階段を登ります。ちなみにこの林道はNorthの後半である日向根まで続いているので、エスケープ路としても使えるかもです。たまにオフロードバイクが上がってくるダブルトラック路でもあります。今日も開いてたからだれか開けて入ったのかな。。

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⓾です。檥峠から上に到着すると、山頂ではこのような倒木が。巻いて進みます。(写真は巻いた後撮ったので実際は反対向きです)

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下に降りると再びロード。看板に従い右折します。

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ここのロードは実に気持ちが良い風が吹き、木々の間から山々が見渡せます。気温も下界より5度ぐらいは涼しく、気持ちよく走れるロードですね~。こんなロードならトレイルでなくても楽しいわ~。

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しばらくロードの後、再びトレイルへ。⑪の標高879.1mつつじ山。この辺り一番の眺望ですけど、道は結構疲れます。

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降りるとすぐに苅場坂峠に到着。ちょっとわかりにくいですが、バイクよけなのかな、黄色い規制線テープが頑丈に貼ってあり、人も通れなくなっています。よーく見ると右の木の横に少しだけ隙間があり、なんとか人が通れます。なんだか入ってはいけないところからたまたま出てきてしまった、そんな気分になってしまいましたが、結構入ってくる車両がいるという事でしょうね。

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苅場坂峠駐車場に咲く桜!まだ間に合ったよ~。

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うれしくて小躍り♪青空も眺めも最高です!

ピントが地面になってしまったのが残念💦

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苅場坂峠からは、この階段を上って大野峠に進みます!

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 一瞬ロードに出る⑫。ここから先がここのハイライト!! 

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 来ました岩稜帯!!こんなに縦方向の大きい岩が連続しているトレイルが続くところを知りません!!関東で一番好きな岩稜地帯。

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 尾根道を丸ごとふさいでいる巨大な岩稜!! 

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 脇をすり抜けて駆け抜ける!!

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最も高い場所。両側切れ落ち、前後も切れ落ちている。すごい。ここを走るといつも、生まれ故郷の山形県の山寺の岩場、天狗岩を思い出します。昔、山寺の修行僧が走っていた天狗岩。 昔と言っても、約40年前には僕も走った。もっと斜めになっていて巨大な岩盤だったけど、駆け抜ける面白さはこちらの方が上。落ちても多分死なない(木が多いから引っかかる。天狗岩は落ちたら終わり。だから閉鎖になった)

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そんなノスタルジーに惹かれながらも、アドレナリン全開にして岩場を駆け抜けた後、ほどなくして大野峠へ到着。昼すぎで出発からもうすぐ6時間が経とうとしていた。この先は今年の新コースである県民の森、丸山に向かう。ここはぜひ試走をしたかったのですが、今日は山に取りついた瞬間から登りで膝が痛く、ストックをついても痛みが増してきていた。まだ20kmだけれどもこれで終わりじゃないし、明日以降の事を考えると、今日は撤退が良いだろう。水もあと500mlしかない。ロードでエスケープというのは今まで経験したことがないので、どんなものか経験する良い機会でもある。

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という事で、右方面のロード下りを選択。 くるまでは何度か走ったことがある道、快適ですわ~。

大野峠よりエスケープ(ロード路) 

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 大野峠からしばらく下りの快適ロード。日陰もあるからゆっくり走ります。こんなくだりならロードも楽しい。ただ、ところどころ法面が崩れているところがある。人なら平気ですけど、結構崩れていました。

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白石峠到着。自転車がたくさん。一瞬、堂平山に行って水分を補給して、そこから七重地区を通り都幾山に登り返して慈光寺から下るのもありかな、と思ったけど、登りが不安なので、ここからもロードを選択。

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標高約800mから一気に下ります!途中、すごいスピードで追い越していくロードバイクと、下から苦しそうに登ってくるロードバイクとたくさんすれ違い、挨拶したり応援したりしながら楽しく下る。ん~、ロード下りも楽しいかも!! 

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途中で今日巡ってきた山々の稜線が一望に。こんなに長い稜線を走ってきたのだからすごい事だな~なんて、普段見ることのない景色に感動。まるで飯豊連峰の縦走終わりに見るような、そんな感慨深い風景が見られてとても良かった。

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途中で見かけた桜。良い色です。くるまで来るとゆっくり見れないからうれしい。徒歩は良いなぁ。

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大野峠と白石峠の間にある、高篠峠につながる橋倉林道の始点にあるバス停。乗合タクシーの一番上です。まだ足があるので走って降りることにしましたが、ここは標高約600mです。結構上まで登ってきてくれますね。

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しばらくいくと民家が増えてきます。庭先にまたしても巨大な桜の木。いいね~。

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 馬がたくさん放牧されています!良い景色。 

また、途中の大野特産品販売所では自販機があり、冷たい飲料水が補給できます!

今は15:00で閉店のようで、飲食物を売っているわけでもないですが、山菜など、地元の特産物がたくさん売られていました。くるまで行ったときはお勧めです!

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慈光寺の下、宿の手前まで来ると、巨大なトトロがいます。行ってみると、古民家を改装したうどん屋さんのようでしたが、残念ながら改装工事中で休業という張り紙がありました。今度来てみようと思います。 

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ここは慈光寺からの新しくなったコースで山から降り、車道を横切った後に差し掛かる、細入の橋からの写真です。向こうの方に見える山に取りつき、新柵山に登り返し、檥峠近くまで登り返してからまた下って登って大築山へ登り返すんですよ~。遠いねぇ。。。 

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宿までのロードも快適だったし、面白い店に出会えたりするから、この先もロードで行けるところまで行く事に。まっすぐ行けば八高線の妙覚駅に到達するはず。このような心洗われる都幾川沿いを快適な歩道を快適に走れます。良い道だ~。ただ、今日は暑い。22度ぐらい。川沿いなので涼しいけど、今後気温が上がるとキツイなぁ。

途中にあるこちらの温泉もやってましたよ。

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田中交差点を過ぎ、ときがわ町役場第二庁舎を過ぎたところにある、せせらぎバスセンター。イーグルバスのハブスポーク路線のハブになっているバス停。その横に乗合タクシーが!でももうすぐ妙覚駅なので徒歩で進む。

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途中でイーグルバスの路線バスとすれ違う。今日は乗らないと思っていたのに、この後まさかの。。。ちなみにこの辺りは歩道はとぎれとぎれで走るのには全く向いていないです。特に夜は藪があるあたりとか、恐怖の道になると思われます。街灯もなさそう。。

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ほどなくして妙覚駅に到着!と思ったらお店がない。。。お土産屋もない。おまけに次の電車が1時間後。。。ガーン。自販機ぐらいあっても良さそうだが、JRの駅ってどこでもこんな感じですよね。少しはユーザの事を考えてくれよ~。(お店は交差点の反対側にコンビニがありました。ほっ)

という事で、先ほどすれ違ったバスと思われるイーグルバスに15分後に乗って東武東上線武蔵嵐山駅から帰宅しました。お疲れさまでした~。ちなみにこちらの駅前も何にもありません。。

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55kmの予定が37kmで終了。しかも後半はロード。ま、練習不足どころか運動不足だったのでこんなもんですね。膝が痛い割には良く走りました。 

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久しぶりに9時間弱も動けて大満足。

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全く無理せずゆっくり走り通せたのは良かった。

 

なんと、今回試走しなかった笠山から慈光寺までのルートは変更になるようです。04/22での情報です。

https://trainic-world.org/sainokuni/archives/1312?fbclid=IwAR0g4M928ys_n8gFIVNKNgB4hpxGELdWAUwVfAEl1z8SXewwi4PDMR3i-hA

5/12追記:5/7に大会の6/19への延期が発表されました。できるかな。猛暑も気になります。ただでさえ暑いし、自販機減ってますから厳しい戦いになりますね。また、ノースコース変更も小変更で確定しました。犬の鳴き声がうるさかったのかな。。 あるいはクマ鈴。静かに走るよう心がけましょう。

過去の関連記事はこちら

3年前の彩の国100km。今回と逆回り(反時計回り)ですが、NorthとSouth1を走っているので、だいたいのコースは知っていますが、通過する時間帯もまったく違うので、景色を頼りには行けませんでしたね。

2年前のリアルUTMF(DNFですけど^^;)はこちらをどうぞ。

6年前のSTY 78kmはこちらからどうぞ。この時は逆回り(反時計回り)で、今はもう通らなくなった自衛隊の敷地や太郎坊を疾走しました。

UTMF2022にかける思いを綴っています!

 

Garminの血中酸素トラッキング機能がついにリリース!

やっとガーミンのスマートウオッチに血中酸素トラッキング機能が来ましたね。英語だとパルスオキシメーター(pulse oximeter) ですね。2年ぐらい前、そう、随分と前からハードウエアとしてはSpO2センサーが搭載されていましたが、日本に入ってくると薬事法とかの制限からか許可されずにソフトウエア的に無効にされていた機能で、友人はアメリカから輸入したりしていました。ですが、本日2021/04/06、とうとう対応が発表されました。4月下旬以降とのことですが、アプデが突然降ってくるんだと思います。良いですね~。 

4/29追記:ファームウエアが4/27から、アプリが4/28 12:00から配信だそうですね。

今回のリリースは、上記の記事によると「診断を目的としない、非医療機器の扱いとして」認可されたらしいです。最初からそれでよかったんじゃね?と思うのは私だけでしょうか?

あくまで医療としては参考程度、とかよく言われています。たぶん絶対的な値としては心拍計同様にいい加減な値なんだと思いますが、絶対的な値を知る事自体はあまり重要な事ではなく、個人に特化して同じ機器で時系列で値の傾向がみられる事が重要です。そうする事で、酸素濃度が減少傾向にあるのか上昇傾向にあるのか、どのぐらいの速度でそれが進行しているのかが計算でわかりますし、時計をいつもどおり着けているだけですから測定時の感染の心配もしなくてすみます。しかもネットにつながっている事が重要で、そうする事で初めてトラッキングと分析が自動化されて、いつでもどこでも誰でもリアルタイムにアラートを受け取り把握する事が可能で、それを通報する手段に連携する事だってできるようになります。

今までのように、大変具合が悪くなってにっちもさっちもいかなくなってから、わざわざ病院に行って長時間長椅子で待たされ、いちいち他人が使った計測器を装着して測定して、「うーん、値が低めですね。いつ頃からですか?」という診断をもらったとしても、もう手遅れになっている可能性が高い状態である事が多いと思います。

Vivomove styleのパルスオキシメーターが死んでいる話は上記記事でも触れました。今はまだ、一番上の記事の写真のように赤色LEDは点灯しておらず、緑色LEDのみが光っています

この技術は日本人が発明したんですよね。やっと故郷に帰ってきましたね。しかし私のVivomove styleは昨年11月に壊れてしまったし、今使っている4年も前のvivosmart hrjにはパルスオキシメーターがついていないのです。これは今が買い時なのかもしれません。

対応機種は以下の通り、だそうです。迷うなぁ。大きいのやバッテリー持たないのはいらないしなぁ。

血中酸素トラッキング対応機種は以下の通り(4月6日時点)

  • ForeAthlete 945/745/245 シリーズ
  • VENU/VENU SQ シリーズ
  • vivoactive 4/4S シリーズ
  • Legacy シリーズ
  • vivomove 3/3S シリーズ
  • vivomove Style/Luxe シリーズ
  • vivosmart 4
  • Approach S62
  • MARQ
  • fenix 6 シリーズ
  • Quatix 6X
  • Enduro シリーズ
  • fenix 5X Plus
  • Instinct Dual Power シリーズ
  • Descent Mk2/Mk2i
  • Lily シリーズ
ガーミン Instinct Dual Power Graphite 小

ガーミン Instinct Dual Power Graphite 小

  • 発売日: 2020/07/16
  • メディア: スポーツ用品
 

 今ならコレが一番良さそう。小さくシンプルでバッテリーが持つのが素敵。

 ウルトラトレイル向けならEnduroも良いですね。

しかしですね、私的には丸ディスプレイではなく、(遠視なので)視認性が良いバンド型ディスプレイが好きで、Vivoシリーズに期待したいところなのです。でもvivosmart4じゃないんです。vivosmart hrjと比べてしまうと、横表示できないからフォントサイズ小さいし、常時表示できないからアクティビティ中の視認性悪いし。vivosmart5に期待したいですがもう3年も音沙汰がなく、出るのは丸型とトノー型ばかり。。。もう少し待つか。。。

SONY RX0をトレランで使い倒す - ストラップ編

RX0を使っていると、やはり超小型であるがゆえに落ちそうで不安なことは間違いない事ですね。

そして左側についているストラップホールに、携帯やスマホ用のストラップを何度か試してみましたが、どれも腕に通すのが面倒だったり、RX0らしい気軽に取り出す事ができずストレスを感じているとき、100均で見つけたこちらのリングストラップが良い感じだったので紹介します。

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これは、とても短い紐がついた、ゴム(シリコン)製のリング。ただ、それだけなんですが、実にシンプルでコンパクトで、ポケットに収納しても全く装着しているのが気になりません。それに超軽量。ここ大事。

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ポケットから取り出してこのように握るだけでちょうどグリップできるのです!ゴム製なので、意外ときちんとホールドできてしまいます!

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更に崖っぷちで手を伸ばして撮影するなど、落ちたら不安だなぁというときには、このように小指に引っ掛けて握れば、万が一の時も安心です。軽量なRX0だからこそできる技ですね!

なお、RX0M2はストラップホールがM1とは逆の右側にあるので、上記のRX0M1のように左手持ちにはなりません。M1では、左手での片手シャッターにするか、両手持ちで右手シャッターにするかのいずれかですが、M2では、右手での片手シャッターになるのかな?片手撮りメインならM2の方がやりやすいし、両手持ちも併用するのならM1の方が良いかもしれません。どちらも甲乙つけがたいが、両方出すところがSONYの良いところですね。

RX0M3も楽しみだなぁ。それかRX0R。フルサイズセンサーとか積んできたらどうしよう。サイズのバランス的には、まずはAPS-Cセンサーからが良いかもしれません。レンズももう少し明るいレンズが付いたりすると面白いですねぇ。

それと、遠視の私向けに、フォントサイズが大きくできる仕様にしてほしい。切実な願い。高齢化社会向けに、ぜひ。ニーズあります。

ちなみに私はストラップつける前からまだ一度も落としたことはありませんが、落とさない安心感で被写体に集中できますから、効果は絶大です。

たぶん、こちらも100均ものとほぼ同じ品です。似たようなものがたくさん売っていますが、持ち手がゴム(シリコン)でホールド時のフィット感のために丸みを帯びている事が重要かなと思います。

 

 

この方法、実は超小型ナイフのスパイダルコ・レディーバグに、ジッパータブをつけて握りをよくする方法の応用とも言えます。

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スパイダルコレディバグは刃渡りわずか43mmで、ナイフとしては使いにくいと言われる事もありますが、このようにジッパータブを取り付けています。

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普通に握ろうとするともちろん全部の指がかからず力が入りませんが、

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こうやって握りしめる事で手のひら全体でグリップして43㎜ナイフとして使う事ができます!

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わずか18gの超軽量で43㎜ナイフが使えますから、トレイルランの救急セットの中にも常備できるし、ファストパッキングの時には、たとえばキャンプの時、ステーキ肉を切る際にもこれ一本で済ませてしまいます。そうする事で重い包丁や長いナイフを持たずに軽量化できます。43㎜って短いと思うかもしれませんが意外と使えるんですよ。

スパイダルコレディバグ3には、いろんな刃の種類がありますが、私は塩に強いH1鋼を使用した”ソルト”の直刃を使用しています。実は選んだ理由は黄色で直刃の方がカッコいいからという軟派な理由なんですが、まあ、結果オーラーです。

VICTORINOX(ビクトリノックス) ランヤード 4.1824 【国内正規品】

VICTORINOX(ビクトリノックス) ランヤード 4.1824 【国内正規品】

  • 発売日: 2012/03/08
  • メディア: スポーツ用品
 

 Victorinoxは周囲がゴム(シリコン)になっているのでホールド感が抜群です!黒以外に、赤、オレンジがあります。黄色にはオレンジをセット、黒には黒をセットしたりしてカラーコーディネートができるのも良いですなぁ。それから、このジッパータブ/ランヤードをRX0に使ってみるのもありかもしれません。

 ジッパータブっていろんな形や色のものが他のメーカーからも出ているので、各色そろえて気分を変える事もできるので、おすすめです。

 

FTR秩父奥武蔵25km - 2020年最初のレースを走ってきました!

目次

 

Funtrails 秩父&奥武蔵25km

今年初めてのレースを走ってきました。実に一年ぶりのレース。

自宅を出るときは曇りでどうなるんだろうと思いながら西武秩父線に乗りトンネルを超えると、そこは快晴の武甲山が迎えてくれました!f:id:tullysuzuki:20201128143124j:plain

横瀬駅からスタート地点でもありコースでもある羊山公園の姿の池。実にキレイ♪快晴のレースも数年ぶりなので、本当に気分が高まり、抑揚が抑えられなくなったけど、大自然の中だから抑える必要ないんだよね。それに会場についたらもっと高揚している仲間がたくさんいた~♪

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受付するとエイド食の饅頭を手渡される。今年はコロナ対策で事前配布です。途中で食べたけど饅頭って最高だね!

こんな世の中ですが、感染対策を徹底して開催されているFuntrailsのみなさんに感謝。

後ろでは久しぶりにお見かけした「おっくん」こと、奥宮俊介さんです。いつも元気をもらえる笑顔をありがとうございます。

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参加賞はトートバッグ!赤と黒がありましたが、迷わず赤をチョイスします!妻が喜ぶデザインです♪案の定、帰宅したら飛びついていました。大きさも良く、持って帰るのにも最適でした!

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順次5グループのWaveスタートで最後尾グループを中盤から出発。Wave方式は筑波マラソンでも取り入れていましたが、山道入ってからも混雑しなくて実に良いと思います。すこし競ったけど、暑いし、歩道橋あたりからマイペースモードに突入してクルージング。

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序盤の森を抜けた先の、イノシシ小屋。今日はランナー多いからイノシシいませんね。快晴で汗ばむほどの気温です!そしてこれから上るハードな二子山を眺めて一服。

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芦ヶ久保エイドの先からの延々と続く上り坂。試走していても長く感じます。この後も長い長い。。。でも写真撮らずに結構淡々と進みました。

今回は楽しむのが目的ではありましたが、なんとか歩かずに5時間切りを目指していました。横瀬駅に向かうロードの上り坂で一度だけ歩きましたが、それ以外はほぼ歩かずに走り切り、4:57でゴール!なんとか3分前!やったー!!

 

25kmトレイルレース装備品の紹介

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リクエストが多いので、今回のパッキングを紹介します!FuntrailsはUTMFと同じぐらいに装備品が厳しく多めなので、日帰りのトレイルラン(日没リスクあり)に行くときも参考になると思います。食料はとにかく試して自分の好きなものを!味変、味覚変、成分が重要。タイトルがAmazonリンクになっているので詳細知りたい方はクリックしてみてください。

1)左下の食糧(上から):

 

2)左上のパッキング品:

  • Uniqlo UltraLightダウンジャケット超コンパクトで温かさが程ほど。暑がりなのでピッタリ)
  • [ザノースフェイス] ストライクトレイルフーディ(昔のGoretex Windstopperモデルを愛用。軽量で防風透湿のものを。行き返りも使用できるデザインが良いと思う)
  • オンヨネ ブレステック 3L レインパンツ(よほど寒くない限り使わないので安いけど透湿素材のこちらを使ってます)
  • 黄色のキャップはワゴンセール品にビバンダム君ワッペンを縫い付けたものを使用。
  • SEA TO SUMMIT eVentコンプレッションドライサックXS(上記パッキング品をすべてこのサックに入れてギューギューに締め上げてコンパクトにできます!練習時は着替えも詰め込みます!) 
  • ※12/5追記:なんとコンプレッションドライサック XXSが出ていました!これ、画像がXSで説明もXSなので分かりにくいですが、XSの容量が最大6.0Lから2.0Lなのに対してXXSは最大3.3Lから1.3Lとなっています!これは迷います。たぶんXSに半分ぐらいしか入れていないので、XXSの方が小さくなりそうな気がします。うう、夏用にほしい。。

3)真ん中のパッキング品(ザックの中に上のドライサックとこれらを詰め込みます):

  • 救急セット(コンパクトなものを。中身は絆創膏、ポイズンリムーバー、テーピングテープ、針金、虫刺されクリーム、超小型ナイフを入れてます)
  • SOLエマージェンシーウ゛ィウ゛ィ(超コンパクトなマミー型でおススメ。一泊登山でも寝袋&カバーの替わりに使える)
  • moltenホイッスル黒(プラスチック製の軽くて小型で、必ず玉入りの大音量モデルを。ビバーク時に楽に鳴らして居場所を知らせる事が可能)
  • TNTORミニ超薄型モバイルバッテリーケーブル内蔵わずか4mm 2500mAh(この厚さたった4mmのバッテリーでiPhone8を2回充電できます!)
  • MARSQUESTサングラス ウェリントン型(ラフに扱っても折れない軽いフレームのものを使ってます。ロード走行が長い時にあると走りに集中できる)
  • 熊撃退スプレー 携帯 護身用(クマよけスプレーで一番小さい。効くか試した事ないけど精神的安定効果はある。まずはホイッスル最大音量、その後近寄ってきたらコレを握りしめる!)
  • PETZLアクティック コア最新は450ルーメン!私の3年前のは200ルーメン。日没程度なら余裕で照らせるし、レースでも使える。登山でも使える赤色LED付きのコレがおススメ。バッテリーも緊急時に乾電池も使えるのがイイが、バッテリーパックは交換が楽&明るいのでおススメ)

4)右側の装着品(着ていくものです):

全く新しい走りができるシューズALTRA Olympus 4!

今回のシューズはRenewalしたAltraのオリンパス4.0 / OLYMPUS 4.0 !今流行りの厚底靴スタイルでスタックハイトが33mmもありますが、それだけじゃないんです。厚底の中身がマシュマロのような感触の柔らかいエラストマーのようなものが入っていて(黒い部分)、ぶにっとつぶれるのですが、その上下の青い部分はカッチカチの素材で、ソールはVibram社のMegaGripソールでおおわれており、さらにそれが左右に二つ割れているのが最大の特徴です。

それにより着地時に左右のどちらかだけ石ころなどを検知したとすると、どちらかだけがぶにっと瞬時に潰れて衝撃を吸収してしまうのです!!!

※12/5追記:マシュマロの正体はエラストマーの一種であるEVA(Ethylene-Vinyl Acetate)(エチレン酢酸ビニル)が用いられているそうで、俗に発砲ゴムと言われているものだそうです。まあゴムですね。スポーツ用途ではメジャーなのですね。詳しくは下記のアルトラサイトを参照ください。

OLYMPUS史上最高の安定性を持ったMAXクッションシューズ「OLYMPUS 4」 | ALTRA-ランニングシューズ

つまり、

「何も考えずに足を置いても平気!」

という事なのです!!!ふわっ、しゅぱっ、シャカッ!こんな感じの足置きで下れてしまいます!!!

まるでMTBにリアサスペンションがついたときの衝撃と同じぐらいに衝撃を受けています。トレイルランニング界のロールスロイスとでも呼びましょうか。もう次元が違います。下りが苦手な人に一度試してみてほしいです。また、登山で足をひねるのが怖くてハイカットを履いています~という人にも是非履いてほしいです。この僅か329gで超軽量な靴なのに、足ひねりの心配がないんですよ。僕が購入したこの黒/青モデルならばレースの雰囲気よりも登山の雰囲気ですし、なんなら会社にも履いていきましょうか、というぐらいにシックで落ち着いています!

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普段はこのぐらいの厚さの黒い部分ですが、これが、

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根っこを踏んだら、このようにぶにっと潰れ、硬いVibramメガグリップソールも一緒にい横方向に持ち上がるので、人の足はそのまま無意識で通過できてしまう訳です!!

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このように、左右が独立して衝撃を吸収できるようになっており、潰れた方もメガグリップが食い込みますが、もう片方の方も適切になったメガグリップの面が、エラストマーによる上からの押し付けもあって強力に刺さりますのでほとんど滑りません!!

これにより、感覚的には2倍ぐらいのスピードで進めますし、何よりも、足置けるかなぁと不安になって足が出ないあの感覚を一切持たずに、とにかく前方の母趾球の置き場として適切だなと思う一点だけ見つけてしまえば、どうにでもなってしまうシューズです。

さらにさらに、前傾姿勢を強めにすればするほど、スピードを上げれば上げるほど、反発力による推進力が増してきて、さらに加速します!もう腸腰筋がこれまでにないぐらいに動かされます。思わず雄たけびが止まらなくなる僕。これは野生の走りとして最高の出来だと思います。試しに2倍速ぐらいで走ってジャンプをしてみたら、まだ3倍速ぐらいまで行けそうでしたが、ちょっと腸腰筋が危なそうだったので止めておきました。とにかく低速でも高速でも安定するシューズ。こんな靴を待っていたんですよ~。

ALTRA Olympus 4は、現在日本で発売されているのは、この赤と、白/黒/赤の2種類のみなのですが、海外ではこれらに加えて青と、私が購入した黒/青モデルが存在します。なぜ青を入れないのか、私にはまったく理解できないので、当初買う気がまったくなかったのですが、私はこちらのサイトから購入しました。

いまならBlack Fridayで激安!!!

海外から発送ですが、わずか3日で届きました!送料高めなので、何足かまとめて買う人にはお勧めします!! 

 

※12/5追記:とはいえシューズに頼って走るにも、基本的なランニング足ができていないと着地はできません。これについてはアルトラのFAQに下記の良記事がありましたので、ぜひ一読ください。

Q:長距離を走ると、脚の攣りなどに悩まされています。何か良いシューズはありますか。 | ALTRA-ランニングシューズ

つまり裸足の走りを身に着けることが必要だとALTRA自身が言っていますね。ALTRAってなに?裸足?ワラーチ?アサーチ??正しい走り方に矯正したいと思っているけど良くわからないという方は、下記の記事をぜひどうぞ。私の一番のおすすめはアサーチです。ただし沼に落ちても責任は持てませんよ。。

私の専門は山旅、FastPack、超軽量登山なので、こちらも良ければ参考にしてください。 

トレイルランで使っていたGarmin Vivomove styleはレース直前に突然死してしまいました。。もっとも心拍さえ測れれば、ペースは身体に聞けばいいので、vivosmart HRJで十分なのですが。心拍計と高度計だけをシンプルに表示してくれる小型の腕時計が欲しいですなぁ。ディスプレイはスマホの方が大きくていいですわ。時計はバイブが鳴れば十分。 

 

vivomove styleが突然お亡くなりに。。。絶句

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タイトルの通りなのです。

ある日突然同期しなくなり、スワイプしてももっさり表示が切り替わり、ハングアップするようになってしまいました。それも、ちょうど保証期間が切れた1年後に。。。

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相変わらず最低レベルのGarminサポートはほとんど頼りにならず、完全なハードウエア故障だと思います。わずか1年で壊れるとは。。。

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サポートの言う通りリセットしてみた。

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こんな画面で再起動を繰り返す、vivomove style

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そこで予備にとっておいた2年前のVivomove HRを取り出してみると、こちらはうんともすんとも言わないレベルでお亡くなりに。。。ないわー。

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しかしながら、僕には3年半前に買ったvivosmart HRJがまだあるのです。しかし3年半前だからどうかな~?と思いましたが、こちらはなんの問題もなく動作。しかもあの感動したサクサクした動きに改めて感動。ちょっと充電時間が長くなったかな、というぐらい。いやー、やはりもう一つvivosmart HRJを買っておくべきだったかな。

vivomove HRJと、vivomove style&vivosmart3以降って絶対設計者が違うと思うんですよね。IT屋が作ったデバイスとブランドデザイン屋が作ったぐらい違いを感じます。ForeathleteとFenixと似たような流れなのかな。見た目重視で作っちゃうとなんかいろいろ間違えちゃうよね。技術や体験も大事です。要は作り手のバランスが大事。

 

予備がなくなったから何か買わないとなぁ。ランニングウオッチは電池持ちが悪いから要らないし、そもそもEPSONのSF210がまだ動くから大丈夫。心拍だけ取れて電池持ちが50時間ぐらいのものが欲しいなあ。それか、MagSafeのような充電装置をつけてくれないかなあ。 指輪型心拍系も気になるなぁ。

やはりここはsuunto7かなあ。

という事で、約1年間、Garmin vivomove styleネタでブログを更新してきましたが、今回で最後になります。もう次期モデルが出そうですし、アップデートも大物はなくなりましたから、機能アップも期待できませんが、壊れなければずっと使っていたかったです。あのOLEDディスプレイのアナログと融合したダッシュボードデザインは感動でした。残念です。

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ヤバいなぁ、これ。かっこよすぎるOLEDディスプレイダッシュボード!
GARMIN vivomove Style Black Pepper Nylon / Slate 010-02240-73

GARMIN vivomove Style Black Pepper Nylon / Slate 010-02240-73

  • 発売日: 2019/10/16
  • メディア: スポーツ用品
 

 

 

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全然関係ないカメラネタですが、いま、これが一番欲しいです!

ソニー 世界最小最軽量フルサイズミラーレス一眼 α7C ボディ シルバー ILCE-7C S

このサイズ、このデザインでフルサイズセンサーですよ!こういうのはAPS-Cの得意分野だったのに~!1インチセンサのRX0で満足していたのに~!キャー!!!

しかし高価すぎてどうにもこうにも手が出ません。どういう人が買うんだろう。

これ買って、RX1とかα6000とか手放す人がいたら中古でそれを狙おうかな。レンズ交換とかできなくてもいいんですよね。むしろないほうが良い。どんどんレンズが欲しくなるから。

トレイルランには全く不要なんですが、ファストパッキング登山するとなると話は別なんですよね。むしろこれが主役になる。